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村上春樹に苦悩する 3

まったくもって誰もこの続きを聞きたい人はいないだろうと思うのですが、
春樹の苦悩からやっと解放されたので、ここに書いておく。

村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」について、
テーマと作品論というレポートを書かなければいけないという大学の課題があり、
昨年の4月からもんもんとしていたのを、2月にやっとレポートを書き終え提出したのですが、
そのレポートが先日、やっと返って来ました。

単位取れました。しかもAだった。
私、えらい!

いや、約1年もずるずると嫌がりながら引っ張っておいて、何が「がんばったか」とも思いますが、
本当に大変だったので。とりあえずこれで1年間ずーっと肩に乗っていた、
この春樹レポートに決着がついたかと思うと、心からほっとしました。

コメントで作品の解説と、作品に対する愛情、熱い思いを語ってくださったみーこさん、
本当にありがとうございました。大変参考になりました。

卒業までの残る単位はあと8単位、プラス卒業論文の8単位で、16単位です。
今新しく重荷となっているのは西洋美術史ですが、こちらもまだ苦労しそう。どうしようかな。

卒論のテーマも、教授からの承認が降りたので、正式に決まり、
これからしばらく大変です。
このblogでも以前取り上げた、「クロスファイア」について書くことになりました。
来年3月の卒業を目指してがんばりたいと思います。

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村上春樹で苦悩する2

以前もきりきりしていた村上春樹。
しかし、やっとレポートを書きました! 私、がんばった!(自画自賛)
テキストは部分的に読み直しながら、先行研究を比較しながら論をまとめたのですが、
果たしてそれがどうなのかは不明です。
でも、読んでる途中も読み終わった後もまったく理解できなかった作品ですが、
先行研究の説を元に、文章を書いてるうちにわかった「ような」気になりました(苦笑)。

しかし、1年近くかけてやっと完成したレポートですが、提出できるのは3月頭。
(そしてそれが最後のチャンス)
もし添削された結果がぼろかすだったら、あきらめておとなしく授業に出ようと思います。
でも、できればこれで通ってほしいんだけどなー。どうなることだろうか。

最近、タイムリーに(かどうかはわかりませんが)彼の作品で波紋が起きていますね。
中頓別町のお話を聞きましたが、あれは過剰反応なのかどうか。
ご本人は親しみをこめて書いたといっているらしいですが、
それならもうちょっとそれがわかる、好意的なことで文章にすればよかったのに。

本に入れるときには、町の名前を変えるといっているようですが、町側にとってももったいないですよね。
むしろ、それを逆手にとって、町おこしにでも使えばよかったのに。
なんだかどちら側も、不器用だなと思ってしまいました。
ま、こういうことで取りざたされるのも、ビッグネームだからなんでしょうね。
たぶん、強制されなければ、その作品を読むことはないと思うのですが、
何かの機会に読むことがあったら、また考えて見たいと思います。

村上春樹に苦悩する

実はってこともありませんが、夜、大学に通っています。
文学部で日本文学の勉強をしているのですが、エンターテインメントが好きで、
クラシックはあまり好きではないという、日文科にはあるまじきしょうもない学生の自分は、
かなり苦労しています。

そこで掲題の苦悩です。
村上春樹が日本文学を代表する偉大な作家であることはよくわかっていますし、
日本だけでなく、海外でも人気のある、純文学作家なのもよくわかってます。
ものすごいマニアがいることも。
そして、それに対して異議を唱えるつもりは、これっぽっちもありません

なので、ここでこういう発言をすることは、そういう人たちに挑戦するようで、
火をつけちゃうかもしれないのですが、まったくもってそういう意図はないということだけ、
さきに明言をさせていただきます。
(要は揚げ足取りをして、怒らないでほしいということです。
本当に困っているだけなので、炎上するようだったらこの記事はおろします)

ただ、村上春樹、私にはどうしても理解できない。
難解でよくわからないんです。何を言いたいのかが。
比喩が多いとか、それが特徴的とか、そのくらいはもちろんわかりますが、
その向かっていく先とか目的がよくわからなくて。
結果読んでいてももやもやしちゃって、読み終わってもよくわからないから、
なんかすっきりしない。

はまる人はものすごくはまるらしいし、おもしろいという人は、ものすごくおもしろいというので、
むしろ、その真髄というか、エッセンスを誰かに教授してほしい。
そのおもしろさ、私も理解したい……。

「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」でレポートを書かないといけないんですが、
この本を読むのに3ヶ月以上かかり、最後のたかだか10ページくらいを読むのに、
あまりに読み進まなくて、1週間以上かかった結果、4月に出された課題なのに、
もう今年も終わりですよ…。トホホってこのことか。
テーマと作品論なんですけど、もやもやと「破滅」とか「終り」とかは浮かびますが、
もちろんこんな程度じゃレポートなんて書けません。

会う人みんなに気が向けば「春樹は好きか?」と質問をしているのですが、
世に溢れているはずのハルキストたちが、私の周りにはまったくいない。
藁にもすがる気持ちで、恥を忍んでここで助けを求めます。

喧嘩を売ってるわけではなく、本当によくわからないので、
どなたか村上春樹のエッセンスとおもしろさをよくご存知の方がいらしたら、
「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」、解説よろしくお願いします。

しつこく最後に繰り返しますが、村上春樹の是非を問うているわけではありません。
彼が偉大な作家であることは、時代が証明していますので、そこに疑問はありません。
ただ単に自分の頭があまりよくないがために理解できないことは、自分でもわかってます。
なので、村上春樹を馬鹿にするなんてとか、そういう方面で怒りをぶつけてこないでくださいね。

  

宮部みゆき 著 「クロスファイア」

宮部みゆき 著 「クロスファイア」




青木淳子は頭の中で思い描くだけで、火をつけることができる能力を持っていた。
ある日、身体にたまったエネルギーを発散するため、近所の廃工場に出かけた淳子は、
そこで若者たちが青年を痛めつけているのを目にする。死んでいるかと思われた青年は、
かろうじてまだ生きており、若者たちの無法ぶりを目にした淳子は、
自らの正義を胸に立ち上がるのだが…。

さて。本の感想を書くのは久しぶり。
「クロスファイア」は短編「燔祭」の続編で、ファンの方はご存知の通り、
スティーヴン・キングの「ファイアスターター」に影響を受けたもの。
これら一連の小説、どれも私はお気に入りなのですが、この「クロスファイア」は、
叙情的な哀切さがあって、中でも一番お気に入りです。

宮部さんも北村さん同様、基本的にすごくやさしい人だと思っているのですが、
だからこそ、彼女たちが描く人間の悪意に、たまに突き刺されるような思いがします。
善良だからこそ、見えてしまう悪。そしてそれに対面したとき、
人は一体何ができるのか? すごく考えさせられる問題です。

この小説の中で、淳子はパイロキネシスという、火を起こす能力を持っているが、
それは実際のところ、あまりテーマとしては重要なキーではないように思います。
もちろん淳子の持つ葛藤は、この呪われた力を手にしたことで起きているので、
無関係だとは私も言いませんが、実際に問題となっているのは、
この異能力ではなく、もっと深い心の中のことだと思うのです。

善良な人が急に立ち向かうすべもない悪意に絡め取られてしまったとき、
一体どうすることができるのか。今は加害者の権利が声高に叫ばれ、
実際に「燔祭」で起きたようなことが、現実でも起こりえます。
そうなったときに、やはり淳子の思ったようなことを考えてしまうことはある。
こんな悪魔のような人間を、本当に野放しにしてもいいのか?
彼らを取り締まる法はないのか? そう思うときはあります。

ただ、それを普通の人間がやってしまっては、それは私刑と変わりがなくて、
やっぱりそれは間違ってるって思うんですよね。淳子はずっとひとりだったから、
それをあまり感じることができなかった。木戸と出会い、
他人を愛することを知り、やっとそこまで心がまわるようになった。
それなのに…。

この結末は淳子にとってはけしてハッピーなものではなかったと思うけれど、
それでも淳子が木戸に出会えたのは、よかったのではないかと思う。
彼女は本気でも、彼が偽者だったから、真実の愛にはなり損ねたけれど、
それでも淳子の心の愛は、本物だったと思う。そしてそう思えるものに彼女が出会えて、
痛みを知ることができて、よかったのではないかと思うのだ。

彼女が木戸に向かっていう言葉。
「二人きりになったら、あたしのこと、笑わせて。
だけどあなたは笑わないで。あたしのこと、笑わないで」
淳子のあまりに孤独で痛々しい気持ちが伝わってきて、
涙がこぼれるのを止めることができない。

彼女がもし、もっと若い頃から普通に恋をして、人を愛する機会があったら、
きっとこういうふうにはなっていなかったのではないかと悔やんでしまう。
美しいヒロインは、心に穢れを持たないまま、雪のように消えてしまった。
彼女の今後を見てみたかったけれど、彼女が亡くなってしまった今、
倉田かおりを主人公にした、スピンオフ小説を読んでみたいなと思う。
きっとかおりは、淳子とは違った道を歩んでいることでしょうね。
淳子の分も幸せになっていてほしい。心からそう思います。

北村薫 著 「スキップ」

北村薫 著 「スキップ」



一ノ瀬真理子は17歳。高校二年生。体育祭のあと、家に帰ってきた真理子は、
自宅で一人、レコードをかけながらうたたねをしてしまう。
だが目覚めたとき、真理子は桜木真理子、42歳になっていた。
理由もわからず、娘だという美也子と向かい合い、途方にくれるばかり。
一体真理子は、どうなってしまったというのか…。

ドラマや映画同様、本が大好きなのですが、本の感想って難しいので、
ここでは今まで書いたことがありませんでした。
それなのになぜ突然…かというと、自分でもよくわからないのですが、
少しでも多くの人に読んでほしいなと思う本は、せっかくこういうページを持っているので、
たまに紹介しようかなと、ふと思った次第です。
ちょうど「好きな本は何か」という質問を最近された際に、
私が上げた本がこの本で、その理由に同じようなことを書いたのですが。

北村さんの本って、とても、なんというのか、マジックのようなものがあって、
彼の世界になじめる人と、ダメな人とにわかれるタイプの作家さんだと思います。
ただ、本当に彼の描く世界は、美しく悲しく、そしてやさしさに満ちているので、
もし興味があるのなら、ぜひ手にとってほしい作家さんのひとりです。

この「スキップ」は、残酷な話だという人もいるでしょう。
実際におすすめした人から、そういう感想を聞いたりもしました。
ただ、この本の中にあるのは、そういう部分を越えた、
もう少し普遍的なテーマであるように私は思います。

目が覚めたら25年経っていたなんて、ありえないような話だし、
一瞬はそこに目が行って、空想の世界の出来事のように読むこともできるのだけど、
この本が語っているのは、実は誰にでも起こりうる現実の話なのだと思います。
誰にだって、自分が望まないつらい現実に突然立たされることがある。
そんなとき、一体どうするのか。
逃げるのか、闘うのか。
目をつぶるのか、現実を見つめるのか。
流されてみるのか、足を踏ん張るのか。

そういう視点からこの小説を読むと、この本は人生の応援歌のように思える。
真理子に起こった現実は、「残酷」というより、「過酷」という言葉のほうが適当で、
そんな中、希望を捨てることなく、自分にできる精一杯で向かい合おうとする真理子は、
背筋が伸びていて、とても美しい。美也子の言葉を借りるならば、
「透明な四角い結晶になって、ぎゅって固まって」て、その潔さが「綺麗」なのだ。

突然のリストラ、家族の死、恋人との別れ、仕事の失敗。望まないつらい現実は、
いつだって、誰にだって起こりうる。そこからどうやって前に進むのかによって、
その人の真価が見えてくるのだと思う。一所懸命にやってもうまくいかないこともあるし、
ダメだと思ったときに、思わぬ希望が見えてくることもある。
いつだって誰にだって、将来を見通す力はないから、
その場で自分にできる精一杯をぶつけるだけだ。
それが自分の人生に責任を持つということなのだろう。
そしてたとえうまく行かなくてもそれができたとき、人はひとつ、階段をのぼるのだと思う。

わたしも真理子のように、背筋の伸びた素敵な女性でありたいと思います。

今、つらい出来事の真っ只中にいる人へ。
がんばってとは言いません。きっと間違いなくがんばってると思うから。
その代わりに言います。負けないでください。
あとで振り返ったときに、あのときがあったから、自分は成長したのだと思える日がきっと来る。
そしてそのときに、微笑んで振り返れたら、その経験は未来への糧になるのだと思います。

「狼花 新宿鮫IX」出版記念 大沢氏のサイン会

今日はとても素敵な人に会って(見て)きました。作家の大沢在昌氏です。

わたしは大沢氏の大・大・大…大ファンです。「大沢氏のファンを増やす会」の会長
標榜しています(自己申告)。近くは母、会社の同僚、お友達から、昔家庭教師をしていた
子供まで、両手両足の指より多くのファンを増やしていると思うのですが(これは実数)、
わたしがほとんどすべての本を持っている、かつ同じ本を2冊3冊、場合によっては
4冊も持っているため、売り上げに貢献しないファンばかりを増やしているのですが…。
(でもきっとわたしが死んだり、会社を辞めた暁にはみんな買ってくれると信じている)

何はともあれ、ノンストップ・エンターテインメント小説の金字塔とも言うべき、
新宿鮫の9冊目、「狼花」の出版を記念してのサイン会に行ってきました。
買った本と、昔買ったハードカバー(「相続人TOMOKO」)の2冊にサインをしてもらい、
かつ写真まで撮らせていただき、今日は大変ご機嫌です。えへへ。

以前行ったサイン会のときもそうだったのですが、大沢氏はとても気さくでやさしい方です。
今日はお友達と一緒に行ったせいもあるのかもしれませんが、たくさんお話できました。
カメラを使い切ったら、ここに撮らせていただいた写真を載せようかなと思います。
興味のある人は、まめにのぞいてみてくださいね。
唯一の不安は、焦っていたため、フラッシュたき忘れたんですけど…大丈夫かな?

わたしの周りで大沢氏のファンになった皆さん、大切なサイン本なので、
「狼花」はお貸しすることができません。売り上げに貢献するため、ぜひ買ってくださいね!

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