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コールドケース2 第23話 森

Cold Case 2 #23 The Woods
originally updated on Dec.3, 2006

空き家だった家の裏庭から9つの頭蓋骨が見つかった。すべての頭蓋骨には剥製の鹿の目が
はめられており、そして空き家の屋根裏部屋を見上げるような角度で横一列に並べてあった。
リリーとヴァレンズは鹿の目を見たときに、以前資料係として警察にいたジョージを思い出す。
調べると、この空き家の持ち主は72年に死亡したシモーヌ・マークス。ジョージの母だった…。

セカンドシーズン9話の「ハンター」(Mind Hunters)で出てきた犯人ジョージの再登場だ。
その回で明かしきれなかった謎、なぜ女性を走らせて狩りをするのか、それが今回明かされる。
この「コールド・ケース」のシリーズでは、基本的に迷宮入りになった古い事件を掘り起こすため、
今回のように現在進行形でガチに犯人とリリーたちが対決するということはあまりないので、
こういった形でのピンチに陥ることは珍しく、さすが最終回ならでは、息詰まる展開だった。

しかしなんだろう、ジョージという名前は粘着質な人間の代名詞? 「デスパレートな妻たち」の
ブリーにつきまとうジョージと同じタイプの粘着ぶり。あちらはドラマがコメディ・テイストを
持つため、病的ではあるがどこかユーモアを漂わせていて、その気持ち悪さを笑えなくもないが、
こちらのジョージはただひたすら気味悪く、何より背筋が冷えるような怖さを感じる。
まさに現代のサイコパスという感じ。吹き替えの人もとてもうまいので、恐怖感も倍増。

母親の愛情が足りなくてああなってしまったなどと、こういった犯罪ではよく言われるが、
子供の時点でジョージは異常性を発揮していて、母親のシモーヌはジョージを恐れていた。
でも生まれつきおかしい子なんているんだろうか? いるのかもしれないけど、シモーヌの場合、
精神的に追いつめられ盲目になったり(想像妊娠みたいなもの?)、母親にも一端がありそう。
だが(たぶん自分を愛さない母親への憎しみがあるとはいえ)、人形の目をすべてくりぬくって、
ジョージ自身も危険な種を持って生まれてきた子だったのか。母としては確かに怖いだろう。
何というかこの親子の場合、互いに悪影響を与え合ってしまったように見えた。それが悲しい。

とりあえずは事件に決着がつき、そういう意味ではほっとしたシーズン・ファイナル。
普通のドラマみたいにクリフ・ハンガーもなかったし、サード・シーズンもやってくれるということで、
安心して待てるが、リリーの心だけが唯一心配だ。危険を冒してまでリリーを救いにやってくる
スティルマンや、他のチームのメンバーたちも駆けつけて、支えてくれる人たちがいるのは、
リリーにとってとても大きいだろう。だが、クリスティーナのこと以外にも、リリーには
子供のときの暗い過去が出てきて、今後それが少しずつ掘り下げられていくのだろうか。
媚びない芯の強さが美しいリリーのヒロイン像の秘密は、その辺にありそうだ。

オープニング曲:Sunshine On My Shoulders / John Denver
エンディング曲:Behind Blue Eyes / The Who
  
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tag : コールドケース

コールドケース2 第22話 トラック

Cold Case #22 Best Friends
originally updated on Nov.26, 2006

デラウェア川から、1931年型のトラックが引き上げられ、中からは複数の銃痕と女性の死体が。
車の所有者だったカーティスを訪れると、発見された死体は自分の妹ローズのものだろうという。
密造酒を卸していたカーティスは、卸先のバーのオーナーたちともめることも多く、ローズはその
身代わりになったのではという。あるオーナー、ウィンザーの孫をリリーたちが訪ねると、
彼女はローズを見たことがあった。祖父のアルバムに写真があったのだ。そこにはウィンザー、
ローズのほかに、男装をしている黒人女性、ビリーの姿があった…。

今回は1932年が舞台。今までの中で、一番古い事件となる。70年以上も昔で、亡くなっている
関係者もいるし、証拠品というべきものもあまりなく、捜査は困難な様子だ。車の所有者である
カーティスや、犠牲者であると思われたその妹ローズが生きていたというのは、運があると思う。
そして行方不明だったローズをすぐに探し出せるというのは、やはり警察ってすごいんですね。

1932年というと、ハーバート・フーバー大統領のとき。まさに世界大恐慌の真っ只中であり、
人々の気持ちも荒れていたころのこと。「アニー」はこの数年後が舞台だったように思うが、
孤児院の責任者ハニガン先生が、やはりバスタブで密造酒を作っていたという設定だったはず。
バスタブ・ジンと俗に呼ばれているものですね。今回のメイン、カーティスも密造酒を作っており、
ヘアトニックから作ってるのもあるという証言が。そんなものじゃ、そりゃあ失明もしますよね。
シロップを入れていただけ、自分の酒はマシだったと。それでもつらい時代、人々は酒を欲した。

そんな頃、ローズとビリーは恋愛関係に陥っていた。初めて出会ったそのときから、2人には
お互いに惹かれる何かがあったように見えた。今でこそ同性愛も市民権を得ているが、この時代
まだそこまでの理解はない。その上人種問題までからんでくる。人が誰かに心惹かれるとき、
そこに理由はつけられない。そして「ロミオとジュリエット」ではないが、間に障害があれば、
加速度的に惹かれる気持ちに拍車がかかるものだ。ましてローズもビリーもまだ若かった。
あの頃リリーのように、「時代が違っただけ」なんて言ってくれる人は、どこにもいなかったのだ。

「どうしてだよ、まともに育てようと頑張ったのに」というカーティスの台詞が説明している。
愛は確かにそこにあったのに、倫理に反していると考えられ、故に間違っていると考えられた。
そしてそれがふたりを文字通り、崖の先に追い詰めてしまった。道を戻ることは別れを意味する。
それは受け容れられない。となれば運を賭けて飛び込むしかない。その先に待っているのは?

あなたなしで闇から出て、すべては輝きを失った。
ローズは少しも悪くなかったのに、彼女の自責の念は深い。
「恋人を裏切ったの。…生き残った」
今回の犯人は、時代だったのだろうか。ローズの心の傷が刺さっていた棘を抜いたことにより、
癒えてくれるといいのだが、一体どうなることだろう。切なさの残る回だった。

オープニング曲:I Got Rhythm / Ethel Waters with Ben Slevin
エンディング曲:Nobody Knows You When You're Down and Out / Bessie Smith

tag : コールドケース

コールドケース2 第21話 制服

Cold Case#21 Creatures of the Night
originally updated on Nov.19, 2006

ニュージャージーの刑務所に服役する連続殺人犯ロイ・ブリガム・アンソニーの釈放が決まる。
ロイが再犯予告をしているため、釈放をしたくない検事局からフィラデルフィア署に、
彼がフィラデルフィアにいた間にした犯行を立証し、新たな罪で収監したいという依頼がかかる。
リリーたちはロイの犯行パターンをなぞり、彼の犯行と思われる事件を探すが…。

ついこの前借りてみた「ロッキー・ホラー・ショー」が大きな背景にあったので、ちょっとびっくり。
邦題はロイの犯行に引っかけて「制服」になっているが、原題は映画のナンバーの歌詞から。
Garotoさんに教えてもらった「コスプレで映画館」の意味が、このエピをみてよくわかりました。
すごい盛り上がり! 視聴者参加型プチステージというか、映画をバックに生でミュージカルを
展開しているというか、エネルギーを感じますね~。日本ではどのくらい盛り上がったんだろう。
ジャネットの"Touch-A, Touch-A, Touch Me"をやる人は、日本にはいなかったと思うが。

ロイはなんと映画でブラッド役を演じているバリー・ボストウィックが演じているという豪華さ。
役柄としてはちょっとヤバめだけど、きっと楽しんでされた仕事なんでしょうね。
ロイは…よく罪を軽くするために、精神が病んでいるようなふりをする犯罪者が増えてますが、
けしてそういうわけではなく、本当に自分が神の啓示を受けていると信じているんですね。
「神は残酷なことをなさる」という台詞、特別な熱を込めるでもなく、割と普通の調子で話すロイ。
彼には神の命令が「聞こえている」から、特別なことではないのだ。聞いたと信じさせるために、
むきになる必要はない。自分は正しいと思ってるから、そう話すロイの瞳は澄んでいた。

こんなことになっちゃうとは思ってなかったんだろうけど、一番最初の引き鉄を引いたのは、
おばさんの一言なんだろうなぁ。モルモン教の戒律(飲酒、喫煙、中絶、婚前交渉、離婚禁止)が
厳しいのはわかるが、あの年頃の健康な男性が肉欲を抱くって、どう考えてもごくノーマルだし、
ダメだというのはまだOKだと思うが、そこに罪悪感を抱かせるというのはいかがなものか。
そういう欲求を持つのは自然なことだが、教えに反することだから欲求に従ってはいけないとか、
そんなふうに言っておけば、最後の線を越えずに済んだのではないのか。人間は誰しも不安で、
神という後ろ盾を得るのは非常に危険だ。なぜならすべては正しいことになってしまうから。

そしてクリスティーナは。どこまで自分の行動に自覚があるんだろう。悪意はないんだろうが、
あまりに全てがお粗末過ぎる。これがDHのスーザンなら、アホかと怒鳴り倒してるとこだ。
リリーじゃないが、クリスのさわったヴァレンズは、ダメになりつつあり、すでに崩れる寸前だし、
傷を癒すためにクリスティーナを求めたのに、むしろ治りかけたかさぶたまではがされることに。
スティルマンに「俺の付き合ってる子が」って、相手がばれてないと思ってるあたり相当間抜け。
それでもフィリップスと対峙したときに、刑事としての顔と彼氏としての顔が葛藤しているだけ、
まだよかったと思う。その疑問すら押し込めるようになってしまっていたら、失職の危機だ。

あとは…ジェフリーズがキャラメル・マキアート! 甘党だったのね。見かけはごついのに、
飲み物はキャラメル・マキアート。ジェフリーズのかわいらしさを感じてしまった瞬間でした。
そしてリリーは今日も美しかった。彼女は色が白いから、ラベンダー色なんかがよく似合う。
彼女は忙しいだろうに、いつもシンプルにおしゃれだ。あの髪型も結い方を教えてほしいくらい。
(顔が違うので、ああは見えないであろうことは承知だが、一度やってみたいのだ)
スティルマンはもう立ってるだけでいいです。好きだ。ヴェラは…あまり見せ場がなかったかな。

  

tag : コールドケース

コールドケース2 第20話 ナイフ

Cold Case 2 #20 Kensington
originally updated on Jan.29, 2008

1985年。ガソリンスタンドでジョー・ヤング(ブラッドリー・ストライカー)が、
雨の中ナイフで刺殺された。所持金がなくなっていたことなどからジョーの殺害は、
強盗であるとみなされ、犯人は捕まらないまま、事件は迷宮入りとなっていた。
ところが去年リリーが祖母殺害事件で逮捕したジェイムスから電話があり、
ジェイムスの叔父だったジョー事件の情報を聞いたと言う。刑務所で知り合った、
ハム(ジェリー・カーニオン/ピーター・シラグサ)と言う男が、
亡くなっていたジョーから20ドルを奪ったと言うのだが…。

ヘイワイヤー、2回目のご登場。あれから1年が経って、彼はそれなりに、
自分のしたことを含め、少しずつではあっても回復してきている様子だ。
そして自分を個人の自分、ジェイムスとして、正面から向き合ってくれたリリーに、
淡い恋心を抱いている模様。時間が余るほどあるからって言うのもあるだろうけど、
リリーに手紙を書いているのに、リリーは全然返事をくれない。僕以外にも
話し相手を作ったほうがいいと、ジェイムスはリリーに言うのだが、
画面には映ってないところで、リリーは軽い相談なんかをしていたのだろうか。
確かに職場のみんなには話せないだろうし、そういう意味では安心して、
話ができる相手だったのかも。最後にペンを取ったリリー、どんなことを書いたのか。
リリーも少しは、前を向いて歩けるようになったのだろうか。

事件についてはあまりに悲しい。
お金がないことの苦しさって、持ってる人にはわからないものがあると思うけど、
仲間同士でさえも崩れてしまうほど、追い詰められてしまうと言うのは、
苦しいものがある。でも生きていくためには、他にどうしようもなくて、
たとえ友達を裏切るような、立ち退きを迫る仕事でさえも、
しないわけには行かない。しなければ、自分も家族も生活できない。
友達に悪いと思っても、たとえ恨まれても、やるしかない。

結局それぞれに道を外してしまったように見えた。もしあのとき、
本当に一丸となってタクシー会社を始めていたら、何かが違っただろうか?
実際には過去に戻ってやり直すことはできないけれど、思わずにはいられない。
切羽詰ってたから、やってもいい、これは仕方ないんだとは言えない。
でも、もしもう少し生活に余裕があったら、違っていた気がする。
ただどうにも拭えないのは、空気を読めと言いたくなるところ。
チキンの物まねをするのはよく観るが、あの状況でそんなことをするのが、
どれほど危険なことか、なぜそれがわからないのか。「まさかやるとは…」と、
内心思っていたのかもしれないが、引き起こされるかもしれない結果を、
考えられないのでは、大人とは言えない。

ヴァレンズとリリーは、少し歩み寄りを見せてきていたけれど、
ニューヨークの刑事が出てきたことで、クリスティーナの時限爆弾の導火線に、
火がつけられた形になってしまった。クリスティーナ自体は、
そこまで悪い子じゃないのかもしれないが、到底善意の第三者とは思えない。
ここでリリーに助けを求めることができていたら、何かが違っただろうか?
ヴァレンズにはそれを支えるだけの強さがないものね。少なくとも今は。
そしてこれが、最悪の結果につながっていくのか。S3もきつかったけど、
見返してみると、S2も意外と重い展開だったんですね。
これでとりあえずS3まではCCもコンプリート。大変だった~。

オープニング曲:Walk Tall / John Mellencamp
エンディング曲:Small Town / John Mellencamp
今エピソードは全曲John Mellencampによるものです。

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コールドケース2 第19話 チェス

Cold Case 2 #19 Strange Fruit
originally updated on Jan.24, 2008

1963年。ある一角でジーク・ウィリアムズ(ポール・ジェイムス)という16歳の少年が、
リンチされた上でつるし上げられた他殺体で発見された。憎悪犯罪と見られたが、
結局犯人は見つからないまま、42年の歳月が経った。その遺体の発見現場を
リリーと仕事で訪れていたジェフリーズは、遺体発見当時のことを思い出す。
ジークの死体を発見したのは、まだ少年だったジェフリーズだったのだ。
毎年花が手向けられていたのに、今年は一つの花もないことを気の毒に思い、
ジェフリーズは事件の解決を心に誓うのだが…。

運命が変わる瞬間と言うのは、きっとあるのだと思う。
幼い日のジェフリーズ少年の運命が変わったのは、ジークを発見したときだったのか?
それまではギャング集団に入ることを夢見ていたと言うジェフリーズ。
傷つけられ貶められた遺体を見て、彼の心にあった何かを変えたのだろうか。
今では180度真逆にある、正義の味方の警察官。それも誠実な警察官だ。

あの頃にきてくれればよかったのにとジークの父ドナルド(エド・バーナード)は言うが、
たとえ遅れてきた客でも、こない客よりはきっとよかったと思うのは、
所詮他人事の意見なのだろうか? 殺人の状況が明かされたことで、
実際にはジークは死なないで済んだかもしれないのに殺されたというのが、
わかったのは痛みには違いないが、それでもそ知らぬ顔で逃げおおせていた、
殺人犯たちが捕まって刑に服することになるというのは、意味があると思う。
ジークが殺されると言う場になってまで、自らの信念と理想論を掲げたのは、
若さの持つ愚かなまっすぐさだったのだろうか。生きていてナンボと言うのは、
人間、ある程度年齢を重ねなければわからないのかもしれない。

好奇心は猫を殺すと言う。だが正義感も人間を殺す。
ジークは率直で真っ直ぐな、真っ当すぎるほど真っ当な青年だったと思う。
だが、その真っ当さが時代の風には勝てなかった。憧れのキング牧師。
時が重ならなければ、今もジークは生きていたかもしれないのに。
マチルダ(デイナ・デイビス/アディラ・バーンズ)の心に負った傷も、
どれだけ大きかっただろう。レイプされるだけでもつらい経験なのに、
警察であんなことまでされたら…。それでも彼女がまだ生きていてくれて、
ドナルドと手をつなぐことでよかったと思う。

そこまでする気はなかったからなのかもしれないが、ああいう場所に、
娘を連れて行くヘンリー(スコット・アラン・スミス)の気持ちがわからない。
あんな場面を目撃しなければならなかったシャーロット(リアナ・リベラト/ディー・ウォレス)が
どれほど傷ついたであろうかと考えると、切なくなる。あれは夢だったと、
現実ではなかったと自分に言い聞かせて、記憶を胸の底に沈めたのだろう。
こうして表に出したことによって、彼女の亡霊は消えただろうか…。

ヴァレンズがいよいよ荒れてる感じ。仕事の連絡を忘れてるのもまずいし、
会社にお酒の匂いをぷんぷんさせてくるって言うのも、相当やばい。
クリスティーナのことでヴェラがちょっとからかっただけでも、
あんなに激しく反抗するなんて、自分でもよくないってわかってるんでしょうね。
自分でもダメだと思ってることを他人に指摘されると、腹が立つものだから。
それを認められるようになるまで、まだしばらくかかるかな…。

オープニング曲:One Fine Day / The Chiffons
エンディング曲:Strange Fruit / Nina Simone
  

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コールドケース2 第18話 闘犬

Cold Case 2 #18 Ravaged
originally updated on Jan.22, 2008

1995年。自宅の1階でスローン(メレディス・サレンジャー)が酒に酔ったまま、
勤務先のバー、サムソンズ・タバーンの駐車場で凍死した。スローンはアルコール中毒で、
事故死であると断定された。現在、スローンの妹のミーガン(サラ・アルドリッチ)が、
事件当夜の状況を知る男に問題があったらしいときかされ、再捜査を依頼にやってくる。
ミーガンはヴェラの高校時代の恋人で、ヴェラに話を聞いてもらいにくるのだが、
ヴェラはミーガンから隠れようとする…。

「俺のケーキ食ったろ!」
基本的には色気より食い気のヴェラなのに、ミーガンの姿を見て逡巡し、
自分が太ってしまったから、昔の彼女に会いたくないとため息をつくヴェラは、
めちゃめちゃかわいかった。しかし会社の冷蔵庫にケーキをキープしといて、
食べられたと怒ってるなんて。まるでお家での兄弟げんかかって感じだけど。
公共の場所に置く食べ物には、ちゃんと名前書いておかないとダメよ。

好きでもうまく行かなくなっちゃうことなんて、よくあることだけど、
高校生のときだったって所に、余計に甘酸っぱさがあるのかなぁ。
もし大人になってからなら、同じ事が起こってもどうにかできたかもしれないのに、
高校生ではやれることに限界があるから…。ヴェラもミーガンも、
どれだけの時間が流れても、その好きだった頃の気持ちが色あせず、
まだお互いを思う気持ちがあるというのが、なんだか切なかった。
S3でも赤ちゃんの話が出てきてたしね…。

ハーディングの話が出てきて、本当に懐かしい~って感じだった。
当時からスケートは見てたけど、今ほどちゃんと見てなかったので、
いろいろわからないことや、覚えてないことはあるんだけど、
さすがにハーディングとケリガンの事件はよく覚えている。
事件の起こる前まで、弾丸娘みたいな感じのハーディングのことは、
嫌いではなかったので、あの事件が起きたときは結構ショックだった。
確かハーディングも貧しい家の出で、お金のかかるスポーツである、
フィギュアを続けて、あそこまでになるのは大変だっただろうに、
あのような形で才能をつぶしてしまうなんて、もったいない話だ。

スローンがずるずるとアルコール依存症になってしまったのは、
スケートでの挫折もあったのかなぁ。元旦那のセス(コルビー・フレンチ)との
会話を見るに、まだお互いに対する愛情がそこにあるように見えるし、
わんこの世話を申し出てる姿からしても、スローンが本気で、
「立ち直りたい、変わりたい」と思っていたのは確かだと思うのだけど、
それがこんな形で終わってしまうとは。なんとも救われない。

リック(マイケル・シルバー)のやったことは、あまりに卑怯だ。
相手が一番弱っていて、一番助けを必要としているときを狙うなんて。
結局一番弱かったのはリックで、必要とされることで救われたいと、
思っていたと言うことなのかもしれないけれど、その代償は高すぎた。
壊れそうなリリーの姿に、怪しさが煌くような色気と魅力があって、
あれじゃあ、そういう気のない人でも転んじゃいそうな気はしたけどね。
そしてヴァレンズも少しずつではあるが、前に進もうとしている。

オープニング曲:As I Lay Me Down / Sophie B. Hawkins
エンディング曲:Secret Garden / Bruce Springsteen
  

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コールドケース2 第17話 保険金

Cold Case 2 #17 Schadenfreude
originally updated on Jan.19, 2008

1982年。自宅の1階でリンジー・チェイス(アンドレア・サヴェッジ)が射殺された。
当時自宅にいた夫のスティーヴン(マイケル・ハガーティ/マイケル・ブライアン・フィンチ)が、
第一容疑者として逮捕され、服役することに。スティーヴンは医師で、事件の数ヶ月前、
手術中に親友のアランを医療ミスで死なせてしまっていた。その後の生活は苦しく、
リンジーが美容室で働いて生活を支えている状態だったため、妻の保険金目当ての、
殺人だと考えられた。スティーヴンは一貫して無実を主張、金髪の女と黒髪の男が、
妻を撃って逃げたと訴えていた。ところが現在、ある女性が麻薬の過剰摂取で亡くなり、
スティーヴンの指輪を持っていたため、関連が疑われ、再捜査を開始するのだが…。

人の不幸は蜜の味。
どこの国でもそういうものなのか。こうして文字にするといやらしいけど、
自分よりも不幸な人がいると知って、安心したいと言う気持ちと言うのは、
わからないでもない…が。芸能人レベルならまだしもとして、自分の周りで、
そういうことが起こったとして、そんなふうにしか観てもらえないとしたら、
その人自身にも問題があるような気もする。今までの雲の上の生活から、
突然地上に落とされたのは気の毒に思うが、今回の被害者リンジーについては、
ちょっと微妙な感じがする。確かにキティ(ジェナ・フォン・オイ/メアリー・ゴードン・マレー)に、
やりすぎな部分はあったけど、リンジーのあの言葉がなければ、ああはならなかったろう。
結局彼女に引鉄を引かせたのは、リンジー自身のように見えた。

リンジーにはS2-5「ブレスレット」のエピに出てきたスーナリーを
思い起こさせる何かがあった。堕ちていく自分さえもどこか陶酔的に、
悲劇のヒロインのような目で見ていると言うか、人を小ばかにしたところがあって、
透明のガラスで囲った世界で生きているかのような雰囲気があった。
周りの人たちとの間に、見えない壁を作って締め出していると言うか。
その上から目線に女性は敵意を覚え、男性は憧れを抱くのだろうか。

ヴァレンズの揺らぎが、いよいよ無視できないくらいひどくなってきたせいか、
スティルマンがカウンセリングを受けるようにアドバイスをしていた。
クリスティーナは本物の砂糖ではなくて、サッカリンでしかないので、
当面のヴァレンズの痛みを抑えることはできても、根本的な解決には、
なってないってことなんでしょうね。ただそのことに周りが気付いてても、
ヴァレンズ自身がその事実を見ようとしない限りは、変わらないのだろうし。

ヴェラがその後どうだ、みたいに様子を聞いてはいたけれど、
気にはかけていても、そこまで深入りする気はなさそうだし、
結局どうしようもないところまでいかないと、見えないってことか。
(もちろんこの後に起こることは知っているので)その招く結果と言うのが、
リリーがずっと心配していた、さわるものがみんなダメになっていくと言う、
クリスティーナの破壊力…。ただなぁ。もしエリッサのことがなければ、
ヴァレンズもこういう着地はしなかったかもしれないと思うと、
タイミングが悪かったとしか言えないのかもしれない。

オープニング曲:Under Pressure / David Bowie feat. Queen
エンディング曲:Don't Stop Believing / Journey
  

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コールドケース2 第16話 お星さま

Cold Case 2 #16 Revenge
originally updated on Jan.15, 2008

1998年。両親と洋服の買い物にきていた少年、カイル・ブリーム(ケイデン・ボイド)が、
試着室から失踪し、その数ヵ月後、ヨットハーバーで溺死しているのが見つかった。
スティルマンは神父で兄のアンドリュー(マイケル・シェイマス・ワイルズ)に呼ばれ、
会いに行くのだが、そこで娘のジェイニー(メリンダ・ペイジ・ハミルトン)の様子が、
最近おかしかったと言うことと、強盗で射殺されたバーニー・ガンツ(カイル・デイビス)が、
カイルの事件に関わっており、誘拐の見張り役をやったことを懺悔したと聞かされる。
スティルマンはリリーたちと共に、カイルの事件を再捜査するのだが…。

前回の被害者コリンに引き続き、今回のカイルも無垢な少年。事件の大きな違いは、
コリンの事件は、コリンの幸せを願った大人たちが起こしたものだというのに比べ、
カイルは、汚い大人たちのぎらついた欲の犠牲になってしまったように見える。
ある意味では希望を持って死んで行ったコリンに比べ、両親への道標の遠さを、
絶望を持って冷たい水の中、たどらなければならなかったカイルの悲しさも対照的だ。
まだ9歳なんて、ほんの子供だったのに。たくさんの未来が待っていたのに。
好きな女の子と隣の席になれるはずだったのに。子供っぽいシャツじゃなくて、
大人のカッコいいシャツで、彼女と仲良くなれるはずだったのに。

25ドルのシャツをほしがったから、自分は捨てられた。
何も悪くないのに、そんなことにすら罪悪感を覚え、苦しめられてる姿は、
あまりにもかわいそうで、何も悪くないんだと抱きしめてあげたくなった。
S1-22「プラン」と同様、大人がまだやわらかくて壊れやすい子供の心を、
いいように操って自分に向けた。どれほど罪深いか。
ルディ(ヴィンセント・エンジェル)のしたことと比べたならば、まだ金目当てのエド
(クレイ・ウィルコックス)のしたことのほうがよっぽどましだと思える。
もちろんすべてはそこから始まったわけだけれど、ルディには救いがない。

結局ルディは、カイルを破壊しただけではなく、奥さんのサンドラ(オードリー・ワシレウスキ)も、
そして息子のアーチー(アンドリュー・マイケルソン/ジェシー・ヘッド)も壊してしまった。
カイルの両親であるティナ(ブリジッド・ブラナー)とケン(ブレント・セクストン)については、
言わずもがなである。息子が誘拐されていなくなったと言うだけでも、
言葉にできないほどのつらさだったろうに、その息子に起きているであろうことの、
あまりの無慈悲さを知っては、矢も盾もたまらない状態だったことだろう。
この世界では司法を通さない直接の審判は赦されないけれど、それでも、
ケンがルディにしたことは、同情の余地がある。

スティルマンとその娘、ジェイニーの事件も微妙にコールドケースなんですね。
犯人はわかっているので、正確には違うわけだけど、結局訴追をしなかったから、
ああして町で会ってしまうこともあるわけで…。スティルマンのとった行為は、
警官と言う立場を考えると、非常に危ない綱渡りではあるけれど、
何もせずにはいられなかったんでしょうね。せっかくつらい過去を忘れて、
幸せに暮らしていたのに、突然差した黒い影。記憶はすぐによみがえる。
希望とも言えるあの赤ちゃんと共に、幸せに暮らしていってほしいですね。
そしてリリーとヴァレンズは…。まるで子供みたいです。

オープニング曲:Impression That I Get / The Mighty Mighty Bosstons
エンディング曲:Don't Go Away / Oasis
  

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コールドケース2 第15話 ミスター・ウィルソン

Cold Case 2 #15 Wishing
originally updated on Jan.8, 2008

1993年。知的障害を抱える少年、コリン・ミラー(ダミアン・ミドキフ)が、
線路上を歩いていて、列車にはねられて死亡した。事件は事故死と判断されるが、
10年もたった今ごろ、コリンの命日に事故当時の様子を思わせるイラストが、
お墓に置かれるようになり、他殺であるかのように見えるそのイラストから、
リリーたちは事件を調べなおすことに。コリンの命日に墓地ではっていたところ、
ネイサン(チャーリー・ボディン/ブライス・レノン)という男が現れる。
話を聞くと、彼は当時コリンの世話をしていたと言うのだが…。

S3-2「小屋」同様、観ているだけで涙が止まらないエピのひとつ。
人生ってフェアじゃないし、いい人がつらい思いをしなきゃならないことも、
多くあるのだけれど、それにしてもこんなことってないじゃないと、
叫びたくなるときがある。

コリンのやさしさと透明さが、同い年の少年たちには疎ましかったのだろう。
学校の噴水でカードを拾っているときも、そして線路沿いで絡まれて、
ミスター・ウィルソンを傷つけられたときも、いじめられてるのはコリンなのに、
実際にそのことで心に傷を負ってるのは、いじめている側に見えた。
どれだけひどいことを言われても、人を信じるのをやめないコリン。
どれだけ殴られても、やさしく微笑んで相手を赦すことができるコリン。

いじめっ子のマック(ライアン・カーモディ/ライアン・ハニー)にしても、
隠れていじめていたジョシュ(チャーリー・バブコック)にしても、
結局のところ、コリンが怖かったんだろうなと思う。それ程彼は真っ直ぐで、
輝く特別な存在だったのだと思う。そしてそこにコリンが好きだった
リア(スカウト・テイラー・コンプトン/エイミー・スローン)も、
心惹かれたのではないだろうか。癒されるような気がして…。

結局、コリンの命を奪ったのは、コリンをかわいがっていたネイサン。
そして母親のサラ(ジャッキー・スワンソン)も口には出さずとも、
それをわかっていたのだろう。だから映画に行くコリンを思うだけで、
涙が止まらなくなってしまった。一番愛しているのに、それなのに、
他にどうしようもなかった。自分がいなくなって、つらい目や
ひどい目に遭わされるだけならいっそ…。それは間違ってると思うけど、
他に方法がなかったのも事実で、それが悲しい。

あなたの嘘は悪くない。
リリーの受けた打撃もかなり引きずってる。リリーが心配しているのは、
ヴァレンズのことなのか、それによって変わる自分との関係なのか、
それとも一応クリスティーナのことも気にしているのか、この時点では、
まだちょっとはっきりしていない。とにかくふたりが関係を持つことによって、
回りが崩れていくことを恐れているように見える。せっかく築いてきた、
パートナーとの関係が壊れることで、悪夢が蘇ってくるのか…。
自分の受けた傷を改めて見つめなおすのは、やはりつらいですものね。

オープニング曲:These Are Days / 10,000 Maniacs
Trouble Me / 10,000 Maniacs
エンディング曲:
Somewhere Over the Rainbow What a Wonderful World / Israel Kamakawiwo'ole
  

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コールドケース2 第14話 ヴァレンタイン

Cold Case 2 #14 Revolution
originally updated on Jan.6, 2008

1969年。フィッシュタウンでエリー・マコーミック(サラ・ジョーンズ)が、
当時の恋人だったウォーレン・カズンズ(ニック・コーニッシュ/マイケル・オニール)の
アパートで首を絞められて殺された。アパートの住人でもあるウォーレンが疑われたが、
エリーの死体が見つかる前に、ウォーレンはカナダへと渡航しており、消息不明に。
そのまま事件は迷宮入りとなっていたが、ウォーレンの父が亡くなり葬儀列席のため、
現れた彼は逮捕される。だが、ウォーレンはエリーが亡くなったことさえ知らないと言う。
リリーたちはエリーの事件を調べ始めるのだが…。

自衛隊の派遣とかはあるけど、本当の意味で戦争に派兵されている人たちがいないため、
どうしても戦争と言うものに対して、想像でしかわかりきらないところがあって、
こういうエピを観ると、考えさせられるなぁ。とは言え、ブライアン(コリン・ベイン/
レイ・ベイカー
)のしていることは、どうやっても正当性がない。傷ついたら、
人を傷つけてもいいのかと言えば、そんなことは少なくともこの文明の社会の中では、
まったくない話で。このブライアンにもジョナスのような教育係が必要かと。

徴兵が誕生日によるくじで決められるとは知らなかった。日本はどうだったのかな?
単純に年齢でがさっと赤紙が送られてくるのかなと思っていたけど、違うのかも。
それにしてもその昔は、そんなに簡単に外国へ渡って姿をくらませられたのか。
カナダなんて場合によっては、(今でも)パスポートもいらなかったりするし、
出国は簡単なんでしょうね。そしていちいち全員の車を追いかけたりなんてできないし、
このウォーレンのような人は、結構いっぱいいたんだろうな。

また、戦争がベトナムだったと言うところにも、ブライアンの傷がある気がする。
国のために闘って帰ってきても、それを英雄としてたたえてくれるわけでもなく、
そして自らに残されたのは、傷ついた身体と心だけ。フラストレーションがたまり、
そのことで心が鬱屈していくと言うのはわかるのだけど、いくら離れてしまうにしろ、
その唯一の理解者であった妹を殺してしまうなんて。動かないエリーを見たとき、
ブライアンはどんな気持ちだったのだろうか? これは現実ではないとでも?

ロミオとジュリエットではないが、もしエリーがウォーレンと逃げられていたら、
今頃は倦怠期を迎えて、とっくに離婚していたかもしれない。でもそれはわからない。
一番好きで、一番相手を必要とし、愛しく思っているときに相手が消えてしまったら。
その想いはどこに行くのだろう。ウォーレンが今でもエリーに縛られているのも、
仕方ないのかなと言う気がした。ましてエリーがいい子だっただけに、
摘まれてしまった人生が、あまりにも切ない。

そして表に出てしまったクリスティーナとヴァレンズの仲だが。せっかくリリーの中で、
やっとクリスティーナを許せそうなところまできてたのに、それも台無し。
クリスティーナに悪気はなくて、単純にお姉ちゃんに認めてほしいと言うだけなのは、
よくわかるのだが、手をつけてもいいものと悪いものがわからない辺り、ちょっと救えない。
ヴァレンズがもう少し正気のときだったなら、この展開も防げたのかもしれないけど、
お互いが倒れないためのつっかえ棒になってる状態じゃ、どうにもならないし。
ヴァレンズだけではなく、リリーの心の浄化も必要な状態。ヴェラじゃないけど、
だからやめろって言ったのに…。

オープニング曲:Do You Believe in Magic / The Lovin' Spoonful
エンディング曲:I Say a Little Prayer / Aretha Franklin
  

tag : コールドケース

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