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コールドケース3 第23話 ジョセフ

Cold Case 3 #23 Joseph
originally updated on Dec.11, 2007

2005年。ロビンソン・ハウスという麻薬リハビリ施設に入所している少年オーランド
(ラモン・カマチョ)がコーリー(スティーヴン・グレアム)に殺される。
施設で少年たちの世話をしていたジョセフ(ケニー・ジョンソン)が目撃するが、
コーリーの殺人に対する法廷で、証言するはずだったジョセフが自宅で顔を撃たれて、
殺された。結局その犯人は見つからず、コーリーは証拠不十分となり釈放される。
1年がすぎ、2人目の被害者ジョセフのクレジットカードが使われたと通報があり、
リリーたちは再捜査に乗り出すのだが…。

たまたま今回の「クローザー」のエピ「守るべき家族」でも、同じような始まりだった。
顔を撃たれて亡くなっている被害者と、使われたクレジットカード。
被害者は実は生きていた、など。放送された時期が違うと思うので、
偶然なんだろうと思うけど、あれ、またこれ?と思ってしまいました。

いきなりミラーが、リリーに被害者の写真を飾ってるって聞いたと、
そんなシーンから始まったので、なんだろうと思っていたら、
それが今回の焦点のひとつだった。被害者を身近に感じて、
事件の解決に対する情熱をなくさないようにしたい。でも、
その被害者に対する親近感が、恋愛にまで発展してしまうとは。
人が誰かに心惹かれるとき、そこには理屈じゃないベクトルが働くと思う。
今回はそれがすべて一度に起こってしまったのかもしれない。

…でもこの組み合わせ、カイトやレイよりも悪い気がする。
結局ジョセフは犯人じゃなかったわけだけれど、そうだとしても、
やっぱりボスが賛成できない相手は、わたしも賛成できないなぁ。
あまり声を荒げることのないスティルマンが、リリーを部屋に呼んで、
かなり厳しい様子で諭しているのが印象的だった。
どうなってしまうんだろう? 結局チームのみんなでの飲み会も、
リリーはすっぽかして、心の赴くままに行ってしまったわけだし。
その先に幸せは待っていないような気がしてならない。

ヴァレンズのことも、実は気になっている。
あの怪我した手は、あやしいとみんな思っているようなのに、
これもファイナルのクリフハンガーにつながるかなと予想してたけど、
結局今回はそのまま。でもミラーがヴァレンズの手と、
怪しい男がボコボコにされたことを、一応関連付けてみてたから、
S4でそのうちにまた、問題となって出てくるだろうか。

それにしても、ヴェラもジェフリーズも。
「リリーは病気しないだろ」って。
いや、リリーも人間ですから。今回は仮病だったけど、
たまには病気することもあるよ。もう少し彼女のことも、
気を遣ってあげてほしいなぁ。

オープニング曲:Float On / Modest Mouse
エンディング曲:Collide / Howie Day
  
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tag : コールドケース

コールドケース3 第22話 ポーカー

Cold Case 3 #22 The River
originally updated on Dec.2, 2007

1984年。ERで働く医師グラント・ボーウェン(Emmanuel Xuereb)が路上で射殺される。
グラントは優秀な医師だったのに、なぜ殺されたのか? 現在、先日懲戒解雇となった、
ダナー検事の後任、デビッド・ケイジ検事補(T.E.ラッセル)がある女性を連れてくる。
彼女はグラントが殺害された現場を目撃したと言うのだ。グラントの殺人事件は、
黒人男性が逮捕されたのだったが、彼女はキャップをかぶった白人男性が一緒で、
彼がグラントの胸に銃を発射したと言う…。

こちらも冤罪事件になるわけですね。今回は切り口が違っていたので、誤認逮捕されて、
無実の罪で服役している男性についてはまったくふれられなかったわけだけれども、
こうして見ると、冤罪ってやっぱり結構あるものなのかしら。今回の事件はあらゆる意味で、
なんか納得いかない感じの事件だった。被害者であるグラントに怒りをぶつけたいのに、
彼が亡くなってしまっているので、怒りのやり場がないと言うのか。先週の事件も、
十分に考えさせられたけど、今週のこの事件も、なんかもやもやするんだよね。
でもここ3週にわたって、コールドケースらしいコールドケースが続いているので、
それは嬉しいところでもあるんだけど、複雑な気持ち。

医者も教師も聖職者も、みな人間である以上、弱い生き物だ。
間違いを犯さない人間なんていないし、ギャンブルや酒、女、クスリにおぼれることも、
ゼロじゃない。それはわかるんだけど…。人間が道を誤ってしまうとき、それは本当に、
些細なことで、誰にでも起こりうること。グラントは優秀な医師で、すべてを持っていたのに
なぜと思うのは、やっぱり他人だからなんでしょうね。最後の最後でグラントが、
人としての仁義を通したというのはわかるけど、それでもわたしは腹が立って仕方なかった。

そのくらい追い詰められてたというのはわかる。でも、他に道はなかったのか?
誤認逮捕されてしまったホームレスのことまでは頭が回らなかったのは仕方ないにせよ、
グラントを本当に友人だと思ってくれたサイラス(V.J.フォスター)のことは、
いくら口止めしたとは言え、いずれ真実が明るみに出たときに、アン(ステイシー・ヘイダク/
レンド・レイ・ノーマン
)やジェイソン(ギャレット・ヘンソン/ジェイソン・カノス)が、
どれだけ傷つくであろうことは、想像できなかったんだろうか。サイラスは結局、
唯一友人であると思った彼の願いだから聞き入れた。これまでの間、ずっとその十字架を、
心に重く沈めて、ある意味今回の逮捕で救いにすら感じたかもしれない。それも悲しいし、
これまで父を恨んできたジェイソンが、こんな形で真実を知らされ、恨んでいた自分に、
罪悪感を覚えるであろうことも悲しいし、アンが自分が力になれなかったということを、
こんな形で目の前に突きつけられてしまうのも悲しすぎる。

リーさん(スザンヌ・ワン/アリス・ロー)がどうにもならない状態であるというのを、
わかった上で、ただ黙って差し出してくれたお金。そこで我に帰ることができたのなら、
どうして必死になって働くことを選択できなかったんだろう。そこまでの覚悟があるのなら、
なんだってできたんじゃないかと思ってしまう気持ちを、どうしても止められない。
グラントの家族を思う気持ちに偽りはないとわかってはいるけれど、どうしても腹が立つ。
その強い想いで、ギャンブルから足を洗って、必死に生きる道を選択してほしかった…。

祝 ジェフリーズ、現場復帰。
ついには折り紙までマスターしてましたよ。リスだのムササビだのひどい言われようでしたが。
しかし、デスクには書類仕事はないのか? そんなにデスクにいると暇なの?
とにかく現場復帰できてよかった。しかし一方で、ヴァレンズのことが心配になる。
「コールドケース」も残すところ、あと1話。シーズンファイナルのクリフハンガーに、
これが関係してきてしまうかな…。予告でのリリーの映像も気になりました。
来週はどんな最終回になるだろう?

オープニング曲:Holding Out For A Hero / Bonnie Tyler
エンディング曲:Only Time Will Tell / Asia
  

tag : コールドケース

コールドケース3 第21話 入れ墨

Cold Case 3 #21 The Hen House
originally updated on Nov.26, 2007

1945年。第二次世界大戦のさなか、ヨーロッパ戦線での勝利に連合軍はわいていた。
フィラデルフィアセンチネル新聞社で働く女性記者、ロレーナ・キニー(ミシェル・ハリソン)は、
コラム担当をしていたが、ある日電車に轢かれて亡くなってしまう。バッグがなくなっていたため、
引ったくりにホームから突き落とされたとみなされていたのだが、ローが持っていた手紙を、
警察に持ち込んだ。その手紙には、「ローンデール駅 午後10時 このままでは済まさない」と
脅迫まがいの文章が書かれており、再捜査が開始されるのだが…。

愛した人は自分が思っていた人とは違っていた。
今回の話は、誰が悪いとも一概には言えないように感じられた。もちろんローに嘘をつき、
最終的には殺してしまったノア(トッド・バブコック/ピーター・グレイヴス)は悪いけど、
どうしてもそのまま憎むことができなかった。なぜなら、彼がローに見せたやさしさや、
甥っ子のデイビッド(ギャレット・ライアン/マイケル・キャヴァナー)をかわいがる気持ちは、
真実だったと思うから。この当時、ナチスというだけで唾棄すべき人間と思えたのは、
仕方なかったのかもしれないけれど、もしもう少し時間をかけて話し合いができたなら、
違う結末が拓けたかもしれないのにと思うと、残念で仕方ない。

見る向きによっては、ノアがもとは収容所の看守で、身分を偽って渡米し、家族を騙し、
愛する人を騙し、それがばれたために恋人を殺してしまったのに、まだ平穏に今も暮らし、
絵を描いているなんて赦せない人もいるかもしれない。でも、人は生きなければならない。
悲しくてもお腹は減るのが人間だから。もし駅であんなことが起こらなかったら…。
ノアがローを突き飛ばしてしまったのは、夢中だったからで、殺意ではなかったと思う。
彼女が落ちたあとのあの愕然とした表情が、そのときのショックを物語っていた。

ローが感じた怒りは当然のものだが、その怒りのステージを越えたときに、
彼女の心には一体何が残っただろうか。彼女だって大人の女性なのだから、
ノアの語った不幸な境遇に恋をしたわけではないはずだ。そこからにじみ出る、
彼の人間性ややさしさに惹かれていたはず。ノアの胸の奥に隠してあった闇を、
光のもとで一緒にひも解くことが、ローにならきっとできたはずなのに。
その未来を見ることができなかったことが、本当に悔やまれる。

お誕生日おめでとう♪
今回はすねるジェフリーズがかわゆくてよかったです。
俺はデスク仕事ですから。俺はデスクにいますから。
こんなジェフリーズが観れるなら、彼には気の毒だけどたまにはデスク仕事もいいかも。
でもそんな彼をねぎらっての、ボスの粋な誕生日祝いは素敵でした。
こういう仕事の上下関係を超えての友情って、いいなと思います。
ところで前も言ったかもしれないけど、アメリカの定年っていくつなんですかね?
日本だと60歳(最近は企業によっては55?)で定年になって、そのあと残る場合は、
大抵嘱託扱いとかになっちゃったりするんだけど、アメリカは希望制なのかな?
しかし今回は、ヴェラがあまり目立っていなかったような。残り2話で、
彼にもう一度スポットがあたるかな??

オープニング曲:Leap Frog / Les Brown & His Orchestra
エンディング曲:It Could Happen To You / Jo Stafford
  

tag : コールドケース

コールドケース3 第20話 死刑囚

Cold Case 3 #20 Death Penalty: Final Appeal
originally updated on Nov.18, 2007

1994年。引越しをしてきたマイク(エディー・ボウズ)とケイト(キャメロン・グッドマン)父娘。
引越業者の一人は、アンドレ・ティッブス(マイケル・ジェイス)は刑務所から出所したばかり。
その晩にケイトが自宅でレイプされて殺害されたために、犯人として再び捕まってしまう。
それから12年たった今、アンドレの死刑が確定し、3日後に処刑が執行されることに。
当時取り調べに加わったジェフリーズは、アンドレから無実を証明してほしいと頼まれる。
彼は事件の晩、詫び状を持ってケイトの家を訪ねたのだが、刑事にその手紙を奪われたと言う。
ジェフリーズはアンドレを信じきれないものの、捜査を再会するのだが…。

今回のエピは久々に泣かされた。
冤罪って、たぶんわたしたちが想像している以上に多く起きているのではないかと思うのだが、
たまに目にするニュースで見る限りは、冤罪が証明されて釈放、そして訴えを起こすとか、
そういうケースのほうが多いので、無実の罪で死刑が執行されてしまうというのは、
かなり衝撃的だった。その瞬間を迎えたときでさえも、恨みを連ねるではなく、ただ淡々と、
自らの無実を訴え、亡くなったケイトに対する敬意と、その父親への気遣いを見せるアンドレ。
その姿がジェフリーズの心を動かした。それでもあともう3日早ければと思うと、
どうしても自分を責める気持ちを止められない。あと一歩が遅すぎた…。

一度クローズされた事件をほじくり返したくない。その気持ちはわかる。
でも、それが真実の犯人を野放しにし、本当は無実の人間の生命を奪うのなら、
そこにはなんの価値もない。自分たちが過ちを犯していたということを認めるのを否定し、
保身に走るなら、こぶしをつきつけられても何も言えないのではないか? 司法とは、
市民のためにあるべきはずのものだ。その力が正しく発揮されないのであれば、
その被害を被るのもまた市民だ。たとえ苦い真実であろうとも、サッカリンの甘さよりは、
ずっとましに違いない。人間は誰でも過ちを犯す動物だ。その代わりそれを正すこともできる。
あの手紙が発見された時点で、そうするチャンスがあったのに。

結局そのツケを支払わされたのは、生命であがなったアンドレであり、被害者のケイト、
その父親のマイクに、動くのが一歩遅れてしまったジェフリーズであった。
一番悪いのは手紙を秘匿した警官だが、あの検事補(トマス・カラブロ)も同罪だ。
ジェフリーズの暴力をねじ込んできた際に、きっぱり追い返したボスはカッコよかった。
本当の犯人を見つけるのが少し遅すぎたが、天国でアンドレは喜んでくれただろうか…。

ケイトとアンドレは、ふたりとも純粋で透明な魂の持ち主だからこそ共鳴しあったのだろう。
そのふたりの命が、こんな形で奪われることになるなんて、なんとも皮肉なものだ。
ふたりは今頃、雲の上で語り合うことができているだろうか。ふたりの魂が穏やかに
あることを祈りたい。

それにしてもまだ出てくるリリーの闇に底があるのかが気になって仕方ない。
シーズンも残るはあと3話。シーズンファイナルがどうなるのかも気になります。

オープニング曲:Shine / Collective Soul
Come Undone / Duran Duran
エンディング曲:Hallelujah / John Cale
    

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コールドケース3 第19話 花

Cold Case 3 #19 Beautiful Little Fool originally updated on Nov.11, 2007

1928年。大晦日に大富豪のバートルビー家のパーティーの中で、新年の誓いを立てる女性、
ヴァイオレット・ポーリー(アリソン・ミラー)。彼女は貧しいシンガーソングライターだった。
だが、最高の年になるはずだった翌年に殺されてしまう。現在、ヴァイオレットのひ孫、
エイミー(ジーナ・ショウ)がヴァイオレットの殺害事件を再捜査してほしいと訪れてくる。
彼女は自分の祖母や母が不幸だったのが、ヴァイオレットの呪いではないかというのだ。
リリーは母のエレン(メレディス・バクスター)が突然結婚をすると言って来たのに動揺する。
その気持ちを忘れるためにも、ヴァイオレットの事件に打ち込むのだが…。

ちょっと今回は事件よりも、捜査員たちのプライベートのほうが気になってしまった。
先週の予告を見ていて、ダンスをしているのはリリーだと勘違いしていたのだが、
リリーのお母さんでした。今回しっかり顔が映ったのを見て、これだけ年齢が離れてるのに、
リリーと間違えたのは、ちょっと失礼だったかもと思っちゃった。エレンの中に入っている
女優さんも十分にきれいな方でしたが、やはり年代があまりに違いすぎるよね。

それはさておき。リリーがお母さんとうまく行っていないというのは、これまでもちびちびと、
出てきていた情報だし、もっと荒れた感じのひどいお母さんなのかと想像していたら、
意外と穏やかで、そこまでひどいお母さんには見えなかった。このお母さんが生活保護に虐待、
食事がもらえないとか、そういうことをしていたようには、ちょっと見えなかった。
リリーも幸せになっていいのだと言う一言に、思わず揺らいでしまったのはわたしもだった。
リリーのような人というのは、心の奥深くで自分は幸せになる必要がない、それどころか、
自分は幸せになんてなれないし、なってはいけないと思っているように思う。
そこをすばやく見抜いたエレンは、リリー本人すら気づいてなかったそのことを指摘する。

思わずカイトに電話してしまうほど動揺するリリーに驚いた。たぶんわかってはいたのだろうが、
自分の心が幸せを遠ざけているということを、まっすぐに言われたことでショックだったのか。
それにしても…戻るところはカイトなのか。このドラマでリリーに絡んだ恋愛相手は、
カイトとレイだけだから、二択じゃしゃあないよね~とは思うんだけど、リリーの伝言に、
思わず受話器を取ってしまったカイトと、その声を聞いて理性を取り戻し切っちゃったリリー。
ここに何か進展があるのかなぁ。あったらいやだなぁ。でもリリーには幸せになってほしいし。
でも「わたし、変わる」の言葉通り、少なくとも母親を許す余裕は出てきたようで…。
リリーの笑顔が見れるようになる日も近いかな。

一方、シーズン前のスペシャル番組で語られていた、ジェフリーズの恋のお相手のお披露目。
ミラーはいくらなんでも若すぎるよなと思っていたのだが、どうやら…。違うかなぁ。
あの「300本の花」の流れるシーンでの二人の笑顔は、見てるこっちがどきどきしちゃうような
素敵な大人の恋愛の幕開けを感じさせるシーンだったのだが。それもじきにわかるかな。

オープニング曲:Charleston / Paul Whiteman Orchestra
エンディング曲:True Blue Lou / Ethel Waters
  

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コールドケース3 第18話 スポットライト

Cold Case 3 #18 Willkommen
originally updated on Nov.4, 2007

2002年。タクシーの運転手をしていたデニス・ホッファマン(アダム・パスカル)が、
ミュージカル「キャバレー」のオーディションで主役の一人に選ばれた。だが初日の直前、
幕を開く前にデニスは何者かに射殺された。当時はやっていた強盗の仕業かと思われたが、
迷宮入りとなった。劇団の舞台装置の中から、38口径の銃が見つかったと通報してきたため、
調べてみるとデニスが殺害された銃であることがわかり、リリーたちは再捜査を開始する。
デニスの周りを調べてみると、共演者だったクリントン(ドゥウェイン・バーンズ)が
デニスを脅していたことがわかる。ほかにも監督のレイフ(ジョン・ルビンシュタイン)とも
うまくいってなかったことがわかるのだが…。

ヴェラの「グリース」が見たかった!
中学生の頃だから、すごくやせてて子供だし、誰だか見当もつかなかったと思うけど!

やはりスポットライトは人を狂わせるのか? ショウビズの世界って、わたしたちの暮らす
普通の世界とはまったく違ったところで、きっと想像を超えた世界なんでしょうね。
デニスはもとはタクシーの運転手で、限りなくわたしたちに近い世界の住人だったけど、
ステージでの世界を味わううちに、少しずつ感覚が変わってくるのを感じていた。
ある意味、どこか雲の上の世界にいるようで、夢の中の世界。それでもやはりデニスは、
地に足のついた人だった。

最初のうちは告白ゲームで共演者に恋してると思わぬことを言い出したもう一人の主役、
ノーラ(ローラ・ベル・バンディ)だったが、批評家たちの視線を一身に浴びるため、
デニスの精神状態を壊そうと、銃で脅すことをクリントンに持ちかける。前科はあっても、
立ち直っていたクリントンはその申し出を退ける。そのことでノーラは自分のしようと
していたことに気づいたというが、実際のところはどうだったんだろうか。ただ単に、
自分の手を汚したくなかっただけのように思える。手に入れたいと言う想いが強ければ
強いほどに、人間だから手段を選ばなくなることがある。ただそこで我を失うほど、
ノーラは馬鹿ではなかったと言うだけではないだろうか。

だが、もう一人の強い想いを持つ人間は違っていた。
音響係をしていたライル(エリック・レンジ)は、ステージに一番近いところにいて、
それなのに自分の想いを隠していたことによって、よりその想いが抑圧されて、
大きく育ってしまったのだろうか。自分のほうが役者たちよりできるのにと言う自負が、
ノーラの投げかけたヒントを聞いたことにより、爆発してしまった。でも実際には、
恐怖を感じながらでもオーディションのステージに上がったデニスのほうが勇敢で、
こんな形でしかステージに上ることを望めなかったライルは、本物ではなかった…。
そのゆがんだ自尊心が、一人の役者の命を奪ってしまうことになった。そしてそのほかの、
たくさんの役者たちの運命さえも。皮肉なものだ。

リリーはなんでそんなにミュージカルが嫌いなんだろう? ヴェラのこともだが、
キャットのこともえらい恐ろしい顔をしてにらんでいたが。何かあったのかな?
そして犯人は誰だと賭ける刑事たち、やはり中身はこんなものなんですかね??
ヴェラはまだ奥さんと仲直りしてないみたいだったし。っていうか、できるのかしら。
さて来週は? リリーの踊っていた相手(あれ、リリーでしたよね)は誰なの!?

featuring songs from the musical, "Cabaret"
オープニング曲:Willkommen / Alan Cumming
エンディング曲:Cabaret / Natasha Richardson

tag : コールドケース

コールドケース3 第17話 スーパースター

Cold Case 3 #17 Superstar
originally updated on Oct.28, 2007

1973年。ペンシルベニア大学のテニスチームの1年生アンディ(アリシア・ジーグラー)が、
4年生の男子フリッツ(エリック・アイデム/ペッパー・スウィーニー)を破って勝利する。
だがその晩、アンディは何者かに首を絞められて殺された…。だがアンディの実の妹、
エミリー(ハリー・ハースト/コリーン・フリン)が引越しの支度をしているときに、
姉が使っていたというタオルに劇薬がしみこまされていたと言うことに気がついて、
事件を解決してほしいとフィラデルフィア署にやってくる。リリーたちは再捜査をすることに。
第一容疑者であるフリッツに話を聞くと、当時付き合っていた女子チームのキャプテン、
グレイス(ブリ・ブレア/メル・ハリス)が怪しいと言うのだが…。

今回の話、ザッチャー@「グレイズ・アナトミー」ことエリック(ジェフ・ペリー)が出てきたので、
それだけで犯人がわかってしまったのが残念だった。まあそれもしかたないんだけど。

スーパースターは、そこにいるだけで光り輝き、周りにいるものたちを目くらましてしまう。
そしてその本物の輝きの前には、フェイクの輝きは色あせ、惨めな思いを味わわされる。
どれだけ美しく見えても、ジルコニアをダイヤモンドの隣に並べておいてしまっては、
ジルコニアはジルコニアにしか見えない。もしそのジルコニアが自分はジルコニアであると、
わかっていれば納得もいくだろうが、自分はダイヤモンドだと思っていたならそれは悲劇だ。
あるいはジルコニアがダイヤモンドに恋をしてしまったら、どうなるのだろうか?

フリッツは4年生でエース。それまでは順風満帆に人生をわたってきたのだろう。
そしてそれは、グレイスについても同じ。若いだけに挫折を知らずに来た二人にとっては、
アンディの登場は、脅威だったに違いない。それでも、本物には叶わないまでも、
実力を持っていた二人は、まだそれを乗り越えることができたのかもしれない。だが、
ダイヤモンドが自らの輝きで周りの目を釘付けにしたのを、自分が宣伝したからだと、
勘違いしてしまったエリックは、その事実を否定されて、思わず暴走してしまった。
結局彼が好きだったのは、自分自身でしかなかったのだろうか。

フリッツはともかくとして、グレイスについては、後ろめたさがその始まりとはいえ、
このままもしアンディが生きていたならば、友情が本物になる機会もあったかもしれない。
この事件は、アンディの命だけではなく、グレイスの成長する機会も奪ってしまったのだ。
そう思うとよけいに気の毒に思える。彼女の勝利によって与えられたであろう、
性差別の問題も、ここにおいて頓挫してしまったのだろうと言う気がするし、
ただのスーパースターの死というだけでは片付けられない、大きな事件だったことだろう。

ずっとコーチとして見守ってきたアンディの父、ビル(ジョージ・クー/ジョン・ゲッツ)、
彼の言葉がエリックを暴走させるきっかけになってしまったのが残念で仕方ない。
まだ10代の女の子をいくら才能があるとはいえ、すべての楽しみから隔離して、
テニスだけに打ち込ませるのは、あまりにもかわいそうだ。そしてその入れ込みのせいで、
影にまわって苦しんでいたエミリーも、どれだけつらい思いをしてきたことだろうか。
姉の死の呪縛が解けて、最後に抱き合えた父娘を見て、少しは救われた思いがした。

さて。ヴェラだが。ちょっと奥さんのことを甘く見ていたようだ。ああなってしまったら、
もう修復は不可能。このシーズン第10話「」で出てきた養子申請をしている赤ちゃん、
あの子の運命がどうなってしまうのかも心配。それにしても最後に集まったジェフリーズと
ヴァレンズだが。男3人でラージサイズのピザ2枚に12本のビールを一晩で。
もう二人は十分に危ないのに、ヴァレンズまでメタボ一直線じゃないですか。
もうやけ食いの範囲を超えてると思いつつ、アメリカではこれって普通の食欲?!

オープニング曲:I Am Woman / Helen Reddy
エンディング曲:Your Song / Elton John 
  

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コールドケース3 第16話 17歳

Cold Case 3 #16 One Night
originally updated on Oct.22, 2007

1980年。高校のプロムに出かけたスティーヴ・ジャブロンスキ(テイラー・ハンドリー)は、
そのまま帰らなかった。両親にキャデラックを借りて、幸せな一日を過ごす予定だったが、
何者かに生き埋めにされて、殺されてしまう。ところが現在、帰ろうとしていたリリーを、
ある男が訪ねてくる。そして26年前にスティーヴを生き埋めにして殺したのは自分だと、
シャベルを見せた。リリーたちはスティーヴの事件を調べなおすことになるのだが、
鑑識から渡されたシャベルには、新しい土がついているという報告があり、26年を置いて、
新たな被害者が生き埋めにされているということがわかるのだが…。

新しいシーズンに入って、今シーズンもあの手この手の悲しい事件の目白押しだが、
今回のこの事件も結構きつかった。先週のアナの事件で、こんなに残酷なやり方はないと、
書いた舌の根も乾かぬうちにという感じだが、生き埋めなんて、ひどいですよね。
最終的にアナの死は、やや早く訪れるけれど、結局2人に共通することは、
自分が死んでいくということを、殺されるということを、理解した状態で、
実際の死が訪れるまで、ただ待つことしかできないということだ。それも病気とか、
好むと好まざるとは別として、それを受け容れるだけの時間がない状態で。

ジョン・ドウと名乗った男(ハロック・ビールス/Zeljko Ivanek)が不治の病に冒されたのは、
大変気の毒なことであるとは思うが、だからと言ってその傷ついた心を埋めるのに、
他の人の命を奪ってもいいということにはならない。そうすることで自分の死を
受け容れられるかと思っていたのかもしれないが、病によってつきつけられた、
明日のない人生を、他人に強いることで一体何を得られると思っていたのだろうか。
永遠などないことを教えてやりたかったと言うが、それをする権利をもっているのは、
宗教的な意味ではないけれど、神だけしかいないのだと、それこそ教えてやりたかった。

スティーヴの両親に会わせてほしいと言ったその意味は、なんだったのだろう。
そしてリリーにあえてジョージの殺害について、あえて掘り返してみたり、
本人にどういうつもりがあったのかはわからないが、ただ単に相手の人間の
一番痛いところをついて、もがき苦しむ姿を見たいだけのように見受けられた。
それは自分が死を迎えるという痛みに耐えられないからと、他人を傷つけることで、
復讐をしようとしているかのようにしか感じられなかった。26年前も、
26年経った今も、精神はまるで子供のまま。彼に光が訪れるのはいつのことか。

いつもはすでに終わった事件をこつこつと掘り出すのがこのドラマのパターンなので、
今回のように、現在進行形の事件を追いかけることはなく、とても珍しく感じた。
通常の犯人相手の訊問であれば、捜査官であるリリーたちが切れるのもありだが、
このケースのように、どうしても引き出したい情報を容疑者が握っているとなると、
ある程度相手のご機嫌も伺いながらしなければならない。最近怒りっぽかったリリーが、
その辺をわきまえてか、かなり冷静にジョンを落としていたのが印象的だった。

そして最後のPick Up Songで解説されていたのでわかったのだが、先日の「8年」の
ブルース・スプリングスティーンのエピを別にすれば、基本的にはこのドラマ、
キーとなる事件が起きた年の歌で占められているのに、なぜか今回のエンディング、
"You and Me"という曲が2002年のものだったのに驚いた。やはりシーズンが進むと、
スタッフも色々と模索していくのかなと。

しかし暗い事件がつづいて、来週辺りそろそろ爽やかなエピがほしいなぁ。

オープニング曲:Take the Long Way Home / Supertramp
エンディング曲:You And Me / Lifehouse
  

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コールドケース3 第15話 教会

Cold Case 3 #15 Sanctuary
originally updated on Oct.16, 2007

1998年。コロンビアから若い女性アナ(リラ・ローレン)が恋人に会うために入国。
空港で彼女を待っていたのは、ヴァレンズだった。だがアナはその夜腹部を裂かれ、
殺されて路上に捨てられた。その第一容疑者で、当時行方不明だった麻薬ディーラー、
ラミーロ(ゴンザロ・メネンデズ)が逮捕されたため、アナの事件を調べなおすことに。
ヴァレンズはアナの恋人だったわけではなく、当時潜入捜査官として、
組織でドライバーとして働いていたのだが、リリーたちにはそのことを秘密にしていた…。

一番信じていた人に裏切られること。それは何よりつらい。
助けの手を差し伸べるように見せかけて、その手を握って引き寄せたあとで、
胸にナイフをつきたてたなら、それは黙って背中から刺すよりも、
残酷な行為であるように思える。自らの身に起こる運命を「悟って」しまったアナが、
まるで他人事のように感情のない声で呟く、殺されるのねという台詞が、
妙にリアルで胸に痛かった。以前セシ(マリソル・ラミレス)のBFがしたことを、
その目で目撃していたアナは、感情のスイッチを切る以外に、その場をやりすごすことが
できなかったのだろう。そうでなければ、気が狂ってしまうほかにないから…。

アナ自体は、割とまとも(という言葉を使うと語弊があるけど)な女の子だったと思う。
いつかきちんとしたオフィスで、キャリアウーマンになりたい。
それなのに、麻薬の運び屋なんて仕事をしなければならなかったという現実。
アナにだって、それがどれほど危険な仕事なのかはわかっていたはず。
それでもその道に足を踏み入れてしまったのは、やはり貧しさから。
お金で幸せが買えないのはもちろんだけど、お金があることによって、
減る不幸がかなりたくさんあるのも事実。妹や両親のために、
アナが渡らなければならなかった橋は、一方通行だった…。

セシはアナが自分の目の前でお腹を割かれて殺されるところ見ている間、
どんな気分でいたのだろうか。これでほしかったお金や麻薬が手に入ると、
アナはそれが入っているバッグか何かに見えたとか? それとも自分が、
その立場に立っていないことに感謝をしていたのだろうか。まるでゴミのように、
アナの身体を裏道に投げ捨てて、それと一緒に良心までも投げ捨てたのか。
彼女がその手に握りしめた雑誌の切れ端を見ても、まだ何も感じなかったのか。
訊いてみたいことがたくさんある。

ヴァレンズの潜入捜査官時代。なんだかあまりに唐突でびっくりしてしまった。
だってあの贋パンクみたいな格好も髪型も、全然似合ってないんだもん。
しかし、相変わらずその昔から、ヴァレンズに関わる女性には、
あまりいいことが起こらない気がするのは気のせいか。それともただ単に、
ヴァレンズが破滅型の女性が好きなだけ? 本人も少しその自覚はあるようだけど。
人間の長所と短所は表裏一体。反省をするヴァレンズを慰めるヴェラの、
べたべたしてないやさしさが水のように心に沁みました。
あれ、そういえば、今回ボスは?

オープニング曲:Teardrop / Massive Attack
エンディング曲:Return To Innocence / Enigma
  

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コールドケース3 第14話 警報

Cold Case 3 #14 Dog Day Afternoons
originally updated on Oct.7, 2007

2000年。ロウィーン(ティナ・ホームズ)は30歳のバースデイを家族と祝っていた。
ところが翌日、勤務先の銀行で強盗に遭い、犯人の一人に射殺をされてしまう。
事件は迷宮入りとなっていたが、当時と同じジョニー・キャッシュのゴムマスクをつけた、
3人組の銀行強盗が再び同じ銀行を襲ったことから、この犯人を捕らえればロウィーンの事件も
同様に解決すると考えられ、リリーたちは再捜査を開始する。当時も行員だった現在の支店長、
ダーラ(ケイト・リヴァリング)に話を訊くと、当時ロウィーンと付き合っていた男、
ジュリアス(ジェレミー・デイビッドソン)が怪しいと言うが…。

今回もやりきれない思いが胸をつく。
正しいことをしようとしたロウィーンが、一瞬ではあったものの、やり直そうとした男、
フィル(ポール・シュルツ)に殺害される。フィルがロウィーンに恋していると知りながら、
彼に引鉄を引かせた男、ジュリアス。ジュリアスの影響力から逃れられない弱さは、
フィル自身の問題であるのはわかっているが、それでも人の心をまるでマリオネットのように、
操ることで遊んでいるようなジュリアスには、怒りを覚えずにはいられない。

事件のそもそもの元となったのはジュリアスなのに、引鉄を引いたのがフィルであることから、
ジュリアスの罪状は強盗と殺人教唆、フィルよりは罪が幾分軽くなるであろうと思われる。
心の向きと、現実の罪の違いに、割り切れない思いが残ってしまう。人の心を壊すのは、
身体を壊すよりも罪が重いように思う。それでもそれを裁く法律は、まだないのだ。
ダーラにしてもそうだ。彼女のしたことは、ジュリアスに負けず劣らずのことであるのに、
彼女の問われる罪は、強盗幇助だけになるのだろうか? 人の心を傷つけた罪にも、
罰を課すことができればいいのにと、久々に思ったエピでした。

先週のミラーの件でも思ったのだが。最近オヤジどもはデバガメ化してませんか。
今回はリリーのバイクの彼こと、レイ(ブレナン・エリオット)の登場に、みんなして
目をきらきら輝かせすぎです! 確かに美人ではあるものの、ややお堅いリリーに、
「男出現?!」なんて、ニュースバリューがでかいのは認めますが、興味持ちすぎ。
ヴェラがそういうタイプなのはなんとなくわかってるんだけど、ジェフリーズまで、
なんだかちょっとわくわくしてる感じなのがおかしかった。きっと男っ気がないどころか、
「男なんてあたしには必要ない」と言う顔をしているリリーのことが心配で仕方ないんだね。
きっとお父さんの気持ちなんだろう。とはいえ相手がリリーでは、結構逆効果かも。

それにしてもレイ、見た目には美男美女のカップルで、リリーとはとってもお似合いだけど、
どうにも破滅的な関係の匂いがして、カイト以上にリリーを閉じてしまいそうな気がして、
正直あまりこの関係には賛成できないなぁ…なんて。「4400」のベン役は素敵だったが、
今回のこのレイは、あんまりオススメできるタイプじゃないなぁ。続かない関係だと、
リリーは理解した上で関係を結んでいるようだが、それでもわかっているからと言って、
傷つかないわけじゃないし、リリーのことが心配だ。でもリリーにも恋人が必要ですよね。
ファンとしては、ちょっと複雑な気分だけど。

オープニング曲:Baby Did A Bad Bad Thing / Chris Isaak
Breathe / Faith Hill
エンディング曲:I Hope You Dance / Lee Ann Womack
    

tag : コールドケース

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