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ザ・ホワイトハウス 第22話 凶弾

The West Wing #22 What Kind of Day Has it Been 
Directed by Thomas Schlamme
"I work in a building with the smartest people in the world..."



バートレット大統領は、バージニア州ロスリンの新聞博物館で開かれた市民集会で、
スピーチを行っている。そこには大統領の娘ゾーイもきており、スピーチを見ていた。
スピーチの途中、トビーへピーター・ジョブソンという人物から電話がかかり、
それを代理で受けたサムは、階下にいたトビーを見つけ、あるシグナルを送る。
大統領のジョークも交えたスピーチは大成功。満場の拍手で市民集会は終了し、
大統領は握手を求める観衆に応えながら、車へと向かう…。

アーロン・ソーキンは、この世に二人といない素晴らしい才能の持ち主だが、性格が悪い。
…こう思った人は、きっとわたしだけではないはず。今回は購入したDVDでの鑑賞なので、
それほどは思わないけど、NHKで放映してたときは、心からそう思ったものである。
この状態で、(日本では)続きがいつ放映されるかもわからないのに待たされるのか、と。
この「凶弾」は、シーズン1のエピの中でも、特に素晴らしいエピのうちの一つだ。
何のことかわからないで始まるティザーのシーンが、再度エピ後半でくり返されるとき、
そこにある意味が咀嚼されているので、胸に感動が込み上げてくる。

シーズン最終話にして、今まで出てこなかったスタッフたちの裏設定が出てくるのもひとつ。
たとえばトビーには弟がいて、4回も宇宙へ行っているとか。
レオはベトナムで空軍のパイロットとして仕官していたとか。
そういった細かい背景設定が、物語に更なる深みをもたらす。シーンの繰り返しについては、
ライティング・テクニックのひとつだけれど、視聴者の胸にある種の感情を芽生えさせるのは、
技術ではなくその中身だ。正直その偉大なる才能には、嫉妬を通り越して羨望する。
自分にも彼の半分でも才能があればと、心から思うのだが。

C.J.の役割も、ストーリーが進むとともに変わってきた。11話「紛争調停」のときには、
蚊帳の外に置かれたことに怒りを隠せなかったC.J.だが、今回はきちんとレオから、
パイロットや救出作戦について、インフォームされている。そして彼女は前回できないだろうと
トビーやレオに思われた行為(プレスに嘘をつく)を、見事な演技力で乗り切って見せる。
そしてダニーにどれだけ責められようとも、C.J.は自分の嘘でほんの瞬間でも、
イラクの情報機関を騙せたならば、それでいいと言う。それでパイロットが助かったのなら、
今夜はよく眠れると。この物語はスタッフたちの成長物語でもある。

ラストの数分間は息を呑む展開だ。ティザーで展開されたシーンが再度展開され、
今回はそこには足りなかった台詞もいくつか追加されている。振り返った過去の断片から、
そこにある意味を拾い上げたわたしたちの、より深いところにまでその台詞が届く。
緊迫感を盛り上げる音楽に不安が駆られ、ジーナと同じものに気付いたとき、息が止まる。
"Gun...!"
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tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第21話 民の声

The West Wing #21 Lies, Damn Lies and Statistics 
Directed by Don Scardino
"It's ludicrous to think that laws need to be created to help protect the
language of Shakespeare."



バートレット大統領の政権支持率についての世論調査が行われる。スタッフたちは概ね、
支持率は横ばい、もしくは数ポイント落ちると予想するが、C.J.は5ポイント上がると言う。
バートレットに予想を聞かれ、レオは横ばいと答え、C.J.の予想については言わない。
ローリーのロースクールの卒業式を翌日に控え、トビーはサムに彼女に会いに行っては
いけないと告げるが、サムは卒業式のあとにローリーに会いに行ってしまう…。

トビーは相変わらず細かいことにうるさい。"direction"と"track"は違う言葉。
確かにその通りだけど、それってそこまで気にするべきことなのか? そしてジョシュも、
平均的アメリカ人という言葉は、侮蔑するような表現だと言う。言ってることはわかるけど、
電話での世論調査の質問で、いちいちそんなことに食って掛かってくるような人は、
ジョシュとトビーだけだ。インタビュアーと質問を受ける人がごっちゃにならないかとか、
すべてで完璧を目指したいのはわかるが、言葉尻はそこまで重要ではないと思うのだが。

大統領はこのエピでもオタク気質を見せていた。ミクロネシアについて、あれだけの
情報をぱっと自分の頭の中から引き出してこれるなんて、一体どうなっているんだろう。
かなりの博識のトビーですら、驚いていた。それはさておき、政治的観点からは、
通常のように簡単には物事を進めることができない。能力不足だからクビというふうには、
することができないようだ。椅子とりゲームのように、大使をいっこずつずらしていって、
最後にうまくすべてが落ち着くべきところに落ち着くようにするのはさすがの手腕。

最後に椅子から滑り落ちるのは、ブルガリア大使ケン・コクラン(ローレンス・プレスマン)。
チャーリーとの過去にあった遺恨については、結局細かくは語られることがなかったが、
おおよそのところは想像がつく。チャーリーは頭がよくて信義に厚い子だ。それは今後もまた、
同じようなケースが先のシーズンで出てくることからもわかる。それにしてもこのコクラン大使、
退場の際まで器の小ささを見せていた。歯牙にもかけない大統領とチャーリーとの対比が、
なかなかおもしろかったように思う。

サムとローリー。ローリーの友達のジャニーンが「転んで」しまったのは非常に残念だ。
ウェイトレスとして細々と暮らしているのに、ふたりが会うシーンをセットアップするだけで、
5万ドル。友情を裏切る行為だとは思うが、そのオファーに誘惑されてしまった気持ちは、
わからないではない。とはいえ…。それも"That's life."というところか。

レオが仲間に引き込んだバリー役が「いとこのビニー」のどもりの公選弁護人役をやっている、
オースティン・ペンデルトンだった。この俳優さんは結構特徴があって好き。
そしてエピの最後に出た世論調査の結果は…? 思わずにやりとしたくなるエンディングだ。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第20話 不当な刑

The West Wing #20 Mandatory Minimums 
Directed by Robert Berlinger
"Hi, Senator. Why don't you take your legislative agenda and shove it up your ass?"



バートレット大統領は、連邦選挙委員会に、2名の候補者を指名するとして、名前を発表した。
以前ジョシュに対し、もし候補者を立てるようであれば、条例などで政治的報復をすると、
脅しをかけていた上院議員は激怒して、ジョシュに電話をかけてくるが、ジョシュは電話で
暴言を吐いて切ってしまう。国民の反応を見るための電話調査を行うにあたり、
カリフォルニアのエキスパートとして、ジョーイ・ルーカスが呼ばれるが…。

前回打ち立てたスローガン、"Let Bartlet Be Bartlet."に従って、大統領を中心として、
スタッフたちは闘うために立ち上がる。まずは元は大統領の気まぐれから始まった、
選挙委員会への候補者の指名から。様子見のためのミーティングでジョシュを怒らせ、
"You've managed to get me on board."(僕を本気にさせたな)と言わしめた通り、
ティザー最後での、記事冒頭に載せたジョシュの啖呵は痛快だ。レオの飛ばした激が、
闘う男のエンジンに火を点けた。ジョシュはこういう姿が生き生きとしていいですね。

ジョーイ・ルーカスとの3回目の出会い。そしてそれをからかうスタッフたち。
彼女に素敵だと思われたくて、いいスーツをわざわざ着てくるジョシュと、それを言わずには
いられないドナ。ジョシュのアプローチが微妙にねじれたやり方であるせいか、
今ひとつすんなりとは進まないのだけれど、それでもジョーイもまんざらではなさそう。
ケニーはどんなふうにこれを思っているのかな? しかしジョシュ、結構もてるはずだが、
この年齢になってもまだ、小学生のようなやり方でしか好意をうまく表せないのがおかしい。
だからチャーリーにまでからかわれてしまうのだ。

今が勝負のとき。ついつい空ぶかししたエンジンが、回りすぎてしまうことも。
C.J.が珍しいミス。そのせいでマンディのメモのことでこじれていたダニーとの関係が、
さらにこじれてしまう。自分でも失敗をしたとわかっていて、嫌悪感を抱いているときに、
他人からそのことについて責められると、必要以上に針が深く刺さってしまう。
相手に責める気持ちがなかったとしても、自責の念が強ければそう感じてしまうことがある。
難しいものですね。

トビーの昔の奥さん、アンディが初登場。明るく楽観的なアンディに陰気なトビー。
この二人もダイアンとウディみたいな組み合わせだ。要所要所でアンディは出てくるけれど、
彼女のさっぱりした人柄も結構好きだ。そしてこのエピで、もう一度サムとローリーの
問題が出てくる。シーズンエンドの残り2話は、素晴らしい出来です。S4までの間で、
一番のお気に入りはS2。盛り上がるS1の最後もしっかり楽しみたいです。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第19話 私は闘う

The West Wing #19 Let Bartlet Be Bartlet Directed by Laura Inners
"We're gonna raise the level of public debate in this country, and let that be
our legacy."



連邦選挙委員会の委員が同時に2人辞任した。大統領は選挙資金改革に積極的な候補者を、
ホワイトハウスで選んで送り込むことを考える。ジョシュにその件に関して探りを入れさせると、
先方はもしそうするなら、政治的報復をすると言う。C.J.はプレスルームである「記事」が、
記者の誰かの手に渡ったという情報を聞き、その「記事」が何かを見つけようとする。だが、
その記事はマンディの手によるものだった…。

このエピは、マンディにとってはつらいものではあるが、とても好きなエピのひとつだ。
第4幕のレオと大統領のやり取りと、それに続くスタッフたちのやり取りがとてもいい。
わたしたちはすでに大統領になったバートレットしか知らないため、彼とスタッフたちが、
キャンペーンをどのような戦略で戦い、どのような公約を掲げてきたのかということは、
よくわからない。何度かタカ派からハト派に変わったというような非難を受けるのを、
今までに見てきているが(S1-9 「問われた過去」など)、実のところはわからない。
だが、そのことについて、スタッフたちもフラストレーションを抱えていたのが、
今回明らかにされる。そして改めて彼らは、大統領のために働くことを誓うのだ。

レオと大統領が本物の友情で結ばれているのがわかる。レオでなければ、大統領に対して、
ここまで忌憚なき意見を述べることはできない。マンディのメモは痛いほど真実をついていて、
口にはしないけれど、誰もがそのことを知っていた。大統領も、スタッフも、記者も、
そして国民も。それでも変わろうとする意思がなければ、何も変わることはできない。
だがレオは言う。
"We're stuck in neutral because that's where you tell me to stay."
(我々がニュートラルに止まっているのは、あなたがそうしろと言うからだ)
と。
大統領もわかっていたかもしれない。それでも信頼するレオに正面から切り込まれて、
彼は大きなショックを受けた。

だがレオはこうも言う。
"These people who would walk into fire if you told them to. These
people who showed up to lead. These people who showed up to fight.
...Everyone's waiting for you. I don't know how much longer."

(彼らはあなたに言われれば炎にも飛び込む。彼らはリーダーとなるためにきた。
彼らは闘うためにきたんですよ。…(中略)みんなあなたを待ってる。どのくらい待たせる気ですか)
"I don't want to feel like this anymore."(…もうこんな気持ちでいるのはいやだ)
"You don't have to."(いる必要はないんです)
"I don't want to go to sleep like this."(こんな気分で眠りにつきたくない)
"You don't have to."(そうしなくてもいいんです)
"I want to speak."(立ち上がりたいんだ)
"Say it out loud. Say it to me."(もっと大きな声で。言ってください)
"This is more important than reelection. I want to speak now."
(再選よりも大事だ。わたしの思いを伝えたい)


レオが執務室に戻って、スタッフたちに方針転換を告げるシーンがとても印象的だ。
Let Bartlet Be Bartlet.
一番そう思っていたのは、スタッフたちだったのかもしれない。
レオが発破をかけるのを聞き、スタッフひとりひとりの表情が輝きだすのだ。そしてその答えは。
"I serve at the pleasure of the President of the United States."
ぐっとこぶしを握りしめたくなる。S1も残りあと3話です。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第18話 昼食前に

The West Wing #18 Six Meetings Before Lunch 
Directed by Clark Johnson
"You say that now, but I'm the one who's going to end up feeding him and
walking him."



今まで準備してきた最高裁の判事の上院投票で、ついにメンドーサが判事として承認された。
これから出版されようとしているある本のバックカバーに、アフリカ系アメリカ人に対する、
未払いの負債という文言があるために、裁判を起こすと言う電話をレオは受けて困惑する。
解決のためにジョシュをジェフ・ブリッケンリッジ(カール・ランブリー)に会うよう命じる。
ゾーイは大学でレポーターを名乗る男の質問に、思わず嘘を言ってしまうが…。

今回のゲストは「エイリアス」のディクソンだ。前にこのドラマをテレビで観ていたときは、
「エイリアス」を観てなかったので、気づかなかった。フランシーも一回だけゲスト出演してたし、
またエイリアスな人々を見かけるかな。S2には「プリズン・ブレイク」のティーバッグが出るし、
デスパレートな妻たち」のリネットやマイクも出てくるし。これからもゲストのチェックが楽しみ。

さて。今回は「ジャッカル」の回だったのね。C.J.の中の人が余興でやったのが大受けで、
それを気に入ったソーキンが脚本に練りこむことにしたらしいのだが、おもしろいなと思う。
実際のC.J.の中の人はもっとパフォーマンスうまかったらしいが、C.J.にあわせて、
少し演技を抑え目にしたという話だ。でもかなり楽しめる。わたしもこの「ジャッカル」は好き。
ちょっとシャイな感じで、でもなりきって歌う(ふりをする)C.J.がかわいい。

今回ゾーイが思わぬ形でトラブルに巻き込まれる。大統領はキャンパス内はレポーターは
進入禁止といっているが、大学なんて小学校や中学校と違って、オープンなものだし、
あくまでも紳士協定に近い。ましてや本物のレポーターでもないとなれば、そんな約束は、
あってないようなものだ。いくらジーナがついていると言っても、あんなふうに出てこられたら、
どうしようもならない。インタビューがどうのという問題ではなく、簡単に暗殺できることに、
大統領は肝を冷やして思わず逆上してしまったのではないだろうか。体を張って止めたC.J.は、
とてもかっこよかった。しかし護衛官の守秘義務って、下手したら医者よりも厳しいのかも。

機嫌のいいトビーもこのエピの見所。「機嫌のいいトビー」。こうやって書くだけで変な感じだ。
いつも渋面でぶつぶつ言っているというイメージの強いトビーも、今回のメンドーサの承認は、
(苦労をいっぱいしただけに)本当に嬉しかったようだ。ティザーでの賛成が過半数になるまで、
シャンペンのボトルは開けないと言うトビーはいかにもだが、廊下で会う人々に機嫌よく、
挨拶をして気味悪がられているトビーの様子はなかなか笑える。マーガレットはびっくりして、
Are you okay?(あなた大丈夫?)と聞くし、アシスタントのジンジャー(キム・ウェブスター)は、
We've never seen him sustain a good mood this long.
(こんなに長い間機嫌がいいのをみたことない)
と言う始末。
確かにいつもむすっとして不機嫌な人が、踊りだしかねないくらい機嫌がよかったら怖いかも。

このエピはいつもよりジョークが利いていたように思う。パンダのやり取りもそうなのだが、
エピの最後のほうで大統領とチャーリーが交わすジョージ・ワシントンの話は抱腹絶倒だった。
Do you think I could take George Washington?(ワシントンをやっつけられるかな?)
Take him at what, sir?(やっつけるって…何でですか?)
I don't know... a war?(さあ…戦争かな?)
Could you have taken George Washington in a war?(戦争で勝てるかですか?)
Yeah.(ああ)
You'd have the Air Force and he'd have the Minutemen, right?
(空軍と民兵で?)
The Minutemen were good.(民兵は優秀だったんだぞ)
Still, I think you could probably take him.(それでも勝てるんじゃないかと思います)
Yeah.(そうだよな)

なぜ? 突然そんなこと言われても、困るだけだと思う。大統領のお相手は大変ですね。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第17話 匿名情報

The West Wing #17 The White House Pro-Am Directed by Ken Olin
"What Toby meant to say is we don't get to see you guys often and it's
a crying shame."




ファーストレディーのアビーがテレビに出演し、児童労働問題について発言をする。
ファーストレディーのスタッフは、その記事が翌日の新聞の一面がほしいと、大統領スタッフに、
大きな動きをしないようにと頼むが、連邦準備制度理事会の議長が急死したために、
一面を取られてしまう。そんな中、次期議長の推薦を一日待とうとするバートレットだが、
アビーがロン・アーリックを推薦しているとリークされ…。

しばしば大統領のアキレス腱として描かれることの多いアビー。サムが鋭く斬り返したように、
I think you're prone to amateur mistakes.(素人のよくやるミスを犯している)
バートレットは長い期間政治家として過ごしてきているが、アビーはもとは医者であり、
政治家の妻として過ごしてきてはいても、アビー本人が政治家なわけではないので、
やはりあくまでもアマチュアでしかない。アビーが良かれと思ってしていることが、
本人の意図とは反対にジェドを追い詰めてしまうこともままあるのだ。
それにしてもオーバルオフィスでのジェドとアビーの夫婦喧嘩はものすごい迫力だった。

チャーリーとゾーイの関係にも、暗い影が差しはじめている。レストランでの会話を見ても、
とてもかわいいカップルに思えるが、相手が大統領の娘ともなれば、それだけではすまない。
お互いが好きというだけでは、どうにもならない問題が山積みになってくる。常に視線にさらされ、
常に批判にさらされる。チャーリーがゾーイに対して怒る気持ちもわからないではないが、
ダニーの言うように、
If it was me, just for now, I'd make sure I was the one guy in her
life who was hassle free. That's just me.
(もし僕だったら、一緒にいるときくらい、
彼女がほっとしていられるようにしてあげるけど。もしも僕だったらの話だけどね)
のほうが、
いいんじゃないかなと思う。21歳のチャーリーと、倍近く生きてるダニーを比べるのも酷だけど。

トビーとジョシュは…実はよく似てますよね。トビーのほうが嫌味に見えることは確かだけど、
やってること自体はさして違わないような。メアリー・アリスふうに言えば、「負けられない人々」。
わざわざ嫌われるようなことを言ったりしなくたっていいのに、あえてやってみるみたいな。
ジョシュが無理やりトビーを連れて行ったミーティングでの態度は、ひどすぎて却って笑える。
相手は仮にも下院議員なのにお構いなし。正にトビー炸裂って感じ。C.J.やサムがやってきて、
ミーティングが中断するたびに、ジョシュがほっとした表情をするのがなんともいえない。
We're gonna do good cop, bad cop.(いい警官と悪い警官を演じるんだ)
と言うジョシュ、実際のところ、トビーを誘ったのを後悔してるんじゃないかという気がする。

みんなにサインを学べと責められるC.J. でも大統領の出すサイン、結構わかりにくいのだ。
結局あっていたわけだけど、実際に目の前で聞かなかったということを別にしても、
トビー、ジョシュ、サムの誰一人として、どっちの意味かがわからなかったのだから。
とりあえずは大変な一日も終わったと言うことで、皆さん、ご苦労様でした。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第16話 ロスの1日

The West Wing #16 20 Hours in L.A. Directed by Alan Taylor
"You're the guy that runs into 7-Eleven to get Satan a pack of cigarettes."



大統領とホワイトハウススタッフたちは、ファンドレイザーのパーティーに出席するために、
ロサンゼルスへと向かうことに。レオは一泊するように勧めるが、大統領は日帰りにする。
ゾーイの新しい護衛官であるジーナ(ジョージア・フォックス)と面接した大統領は、チャーリーが
娘のゾーイと付き合っているために、脅迫の手紙が届いているという話をするが…。

大統領(とスタッフたち)にとって相性の悪いロサンゼルスのエピの1回目かな。そして今回は、
このままシーズン最後まで登場する「CSI」のサラ役で有名なジョージアが初登場する回ですね。
まだ若い。でも雰囲気は今とそんなに変わってないかも? そしてほかにも、わたしの好きな、
ジョーイ・ルーカスも今回2度目の登場だ。通訳のケニーも元気そうです。ドラマ自体は、
シーズンも後半に差し掛かり、シーズンエンドのクリフハンガーに向けての準備が進んでる感じ。

娘の心配もあってか、今回はいつもエネルギッシュな大統領が疲れているなと言う印象が強い。
いつもだったらご機嫌のエアフォースワンでの旅も、それほどは楽しんでいないように見える。
午前3時にD.C.をたち、L.A.でキャンペーンに取材にファンドレイザーをこなし、
20時間後に帰りの飛行機に乗る。20代の若者でもきつい、かなりの強行スケジュールなのに、
それでもバートレットは終わった後は帰りたいと言う。何か感じるものがあったのだろうか?
同じくハードスケジュールをこなすスタッフやホワイトハウス付きの記者もなんだか大変そう。

今回は本来ならレオも行くはずだったのに、ホワイトハウスに居残りとなってしまったせいで、
秘書のマーガレットがちょっぴりご機嫌ナナメ。いつもより嫌味を言ったりして応酬しています。
Where it says your name, Leo. You're not the Belgian Foreign Minister.
(自分の名前が書いてあるところ、ベルギーの外交官じゃありませんよ)
と皮肉を利かせている。
実際にはホインズとの折衝もあったから、いずれにせよ残らなければならなかったのだろうが、
ロスに行きたかったマーガレットは、レオが書類に間違えてサインしたことの後処理が、
残る原因になったことをまだちょっと怒ってるのだ。怒ってませんという人ほど怒ってますよね。

ジョーイのことで静かにいらつくドナも見所の1つ。のちにジョーイがそれを語るシーンがあるが、
基本的にS4まででは、ドナが自ら進んでジョシュへの複雑な想いを吐露することはない。
S4の終わり頃にエイミーとの微妙な会話が一度あるけれど、ドナの言葉での返答はないのだ。
ドナもジョシュも、お互いに対する感情をけして認めようとしない。それがじれったいんだけど、
下手に恋愛にメインがシフトしてきてしまうドラマよりも、こっちの方がいいなぁとも思う。それでも
I have alabaster skin, you know.(私は敏感肌なの)と言うドナに微かな切なさを感じる。

久々のホインズ登場。いつも彼が出てくると思うのだが、通常の大統領と副大統領の関係は、
やはりこういうふうに緊迫感に満ちたものなのだろうか? もちろんいずれは大統領にと、
そう思う人間にとって現職大統領というのは、目の上のこぶに近い存在なのかもしれないが、
バートレットとホインズの関係はちょっと不思議だ。本も含めて政治家はこういうものなのかなぁ。
そして護衛官のジーナですが、さすがスペシャルエージェント。あれだけの大人数の中にいても、
一瞬で怪しいものが視界に入るとわかるんですね。シーズンエンドに向けて物語は白熱します。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第15話 終らない悪夢

The West Wing #15 Celestial Navigation Directed by Chris Misiano
"I can't even say "bwiefing.""



ジョシュは大学の講演会に呼ばれて、ホワイトハウスの典型的な一日について語りだす。
36時間の間に起こった、「ホワイトハウスの典型的な」スケジュールのめちゃくちゃな一日を。
まず最初に起こったのは、オレアリー長官(CCH パウンダー)の人種差別という問題発言から。
そして記者会見をするC.J.が歯の神経を取ったために、代わりに会見をすることになり…。

まさにホワイトハウスの典型的な一日! 常にめまぐるしく状況が変わり、常に問題が起こり、
常にてんてこ舞い。一応就業規則では9時5時の仕事といっているけれど、守られることなんて、
ないのでしょう。ものすごく大変だということはわかるのに、思わず笑っちゃう事件の連続です。
このエピ「CSI」のロビンス先生のご登場です!(ロバート・デイビッド・ホール)
こんなところで会うなんて~。おじ好きのわたしには嬉しいサプライズでした。ははは。
ロビンス先生の役どころは、ジョシュの講演のホストをつとめる、デイビッド・ネスラー。
スマートなジョークでジョシュの話を盛り上げます。素敵でした。写真は週末にでも上げます。
こちら。今よりちょっと丸いかな?
robing.jpg

いつもクールなC.J.が歯医者さん嫌いとは、意外でした。歯科衛生オタクのサムも。
歯の痛みがここしばらく続いているが、そのうちなくなるわと言うC.J.に、いつとサムが訊くと、
"When I die."(わたしが死んだときよ)と答える。…なるほどね。でもサムじゃないけど、
"Your teeth are the best friends you got."(歯は一生の友)と言ってあげたいです。
ところがこの歯医者の予約が、更なるとんでもない事態を引き起こすことに。私も子供の頃に、
歯の神経を取ったことがあるのですが、昔だったので、自分がどうだったか覚えてないんですが、
これはジョシュじゃなくても、からかいたくなるかも。あのC.J.が。あの姿。かわいいです。

いつもはC.J.が無難にこなしているから感じないことですが、あの定例会見は本当に大変。
C.J.だけじゃなく、ダニーも大統領も、ジョシュがやるというだけで、すぐにダメだと見破る。
確かにパイロットで見事にメアリー・マーシュに釣られていたのも記憶に新しいところで、
ジョシュにはついつい先に口が出てしまうところがあるのだが、今回は完璧な敗退でした。
記者の質問を馬鹿げてると言い、ありもしない秘密のインフレ対策があるとほのめかしてしまう。
やはりジョシュには、表よりも裏方の仕事が向いているみたい。この負けをカバーするには、
まずは秘密のインフレ対策を考えることからはじめないと。

男の人って、どうして道を訊くのを嫌がるのでしょうか。メンドーサを留置所から出すために、
コネティカットへと向かう車の中でのサムとトビーの会話は、まるで夫婦のそれみたいでした。
道に迷ったと言うことを認めないのはもちろん、方角が正しいかについてもそう。
"We're supposed to be going east."(東に行かなきゃいけないんだぞ)
"We're going east."(東に向かってます)
"How do you know we're going east?"(どうしてわかるんだ?)
"The sun rises in the east."(太陽は東から昇りますから)
"It's dark outside!"(今は夜だ!)


原題はサムが言った"I'm using celestial navigation."から。
原題が言う「星の導き」とは、たぶん「運命」に近い意味で使っているのではないかと思われる。
なるべきもの、あるべきところへと物事は自然と落ち着くようになっているといった感じかな。
邦題の「終らない悪夢」は、ジョシュが講演で言った"the news cycle that wouldn't end"
確かに次から次へと畳み掛けるように起こる事件は悪夢に近いけど、わかりやすい邦題より、
ユーモアさえも漂わせる原題のほうがやはり、このエピにはふさわしいように思う。

メンドーサの出演は今回が最後。初回に引き続き、清冽な人柄をアピールしていてよかった。
確かにトビーが頭を抱えるのもわかるけど、こういう人が最高裁判事につけるような国なら、
何か希望を持ってもいいような気がする。次回はジョーイ・ルーカスの再登場の回ですね。

tag : ザ・ホワイトハウス ザ・シールド

ザ・ホワイトハウス 第14話 安息日

The West Wing #14 Take This Sabbath Day 
Directed by Thomas Schlamme
"It should be impossible."



殺人犯サイモン・クルーズに、最高裁で死刑判決が下された。執行日は月曜日深夜0時1分。
公選弁護人のボビー・ゼーン(ノア・エメリッヒ)は、高校の同級生にサムがいることを思い出し、
大統領へ減刑を願い出ることに。一方ジョシュは、選挙の資金繰りの邪魔をしたということで、
ジョーイ・ルーカス(マーリー・マトリン)と土曜日に会うことになるのだが…。

非常に考えさせられるエピソードだ。本来であれば、死刑制度を持つ国の国民として、
もう少し意識を持つべきであるとは思うのだが、普段なかなか考える機会というのはない。
死刑についての是非は、それを見る側によって変わるので、なんとも言えない話ではあるが、
反対か賛成かと問われれば、今時点では「賛成」と答えるだろう。いいと思っているのではなく、
必要なのではないかと思っているからだ。今の世の中、必ずしも死刑が抑止力にはならないが、
それでも最終的にそれが「ある」ということに、きっと何か意味があるのではないかと思うからだ。

"Thou shalt not murder."…汝、殺すなかれ(The fifth commandment)
トビーが言うように、国が罰として人を殺すべきではないのかもしれない。
"Vengeance is mine."…復讐は我にあり(Romans 12:19)
キャバナー神父(カール・マルデン)が言うように、神のみが人を殺めてもいい唯一の存在で、
それがバートレットの逃げ道だったのかもしれない。それでも裁定は下されてしまった。

神父が話した川のそばに住んでいる男の話は、非常に興味深いものだった。
中身は違えど、現実にこういうことはよくある。自分でもためらう気持ちがあり、迷うのに、
実際に行動を起こすまでには至らず、そして後になって振り返れば、いくつものサインがあった。
それでも人は、時を巻き戻すことはできない。黙って自分の背に荷を乗せてまた歩くだけだ。
C.J.の"I just wish I didn't know his mother's name was Sophia."
(彼の母親の名前がソフィアだなんて知らないでいたかった)
という台詞が重い。

このエピのもうひとつのポイントはジョーイ・ルーカスだ。彼女は本当に頭がよくて美しい。
ジョシュが惹かれる気持ちもよくわかる。エイミーじゃなくて、ジョーイと付き合ってくれたほうが、
正直わたしは嬉しかったのだが、ジョーイはエイミーよりも敏感なんですよね。ジョーイも、
けしていやではなかったのだろうけど、そういうところが見えてしまうと、難しかったのかも。
ジョーイの通訳のケニー(ビル・オブライエン)も、キャラが立っていてなかなか好きな人物だ。
感情を込めて話すし、字幕がジョーイにあわせて女性言葉になってるのも、おもしろいなと思う。

ソーキンの脚本がうまいなと思うのは、これだけ重い内容を含んだエピであるにもかかわらず、
いたずらに暗いだけにならないところだ。第1幕の最後、空港での大統領を囲んだ会話が秀逸。
"I'm back in America now, I have rights. I'm no longer belted down
next to the passenger from hell."

(アメリカに戻ってきたんだからわたしには権利があります。もう地獄からの旅行者の隣に、
シートベルトで押さえつけられてるわけじゃないんですから)

とC.J.がジャブを放つ。それでも大統領は介した様子もない。さらにC.J.はこうも言う。
"Do you have any idea how much I would like to dress you up in
lederhosen and drop kick you into the fjords right now?"

(どれだけあなたに半ズボンを着せてフィヨルドに蹴り落としたいと思っていたかわかります?)

よほど苦痛な旅だったんだろうな…。国立公園の話もそうだったが、道中延々フィヨルドの話。
そりゃあつらかったことだろう。そのあと、ドライに言うチャーリーの台詞が笑えました。
"It was quite a trip."(大変な旅でした) 本当にお疲れ様。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス 第13話 密告者

The West Wing #13 Take Out the Trash Day 
Directed by Thomas Schlamme
"Coveting thy neighbour's wife's gonna cause some problems."



ゲイだということが原因で、差別犯罪の犠牲となった高校生ローウェル・ライデルの両親が、
差別犯罪を取り締まる法律の認定の時期に合わせて、ホワイトハウスにやってくることになった。
同時期に性教育のレポートが上がってきて、その過激な内容は提出するのに問題がある。
またレオの秘密をもらしたと思われるスタッフが誰かがわかるのだが…。

C.J.の善を貫きたいという強い気持ちが印象的なエピだった。報道官という立場にある以上、
彼女が特定の人物や国に対して、寄せる気持ちを表に出すことは許されないが、迷いはある。
ローウェルの父、ジョナサン・ライデルが放った言葉が、深くC.J.の心に刺さる。
"Lady, I'm not embarrassed my son was gay. My government is."
(息子がゲイであることを恥だと思ってるのは、わたしではなく政府だ)

真実の言葉にはパワーがあった。マンディはいつでもある程度の政治的判断に基づく計算を、
めぐらせるだけの余裕があるが、C.J.はそういう意味ではお嬢さんなところがある。
"We're going to have to send them home."(帰しましょう)と即座にいうマンディと、
"So, the press surrounds them. He says what he says."
(言いたいことを言えばいい)
と言うC.J.。
報道官としては正しくない判断ではあるが、人間としてはどうだろうか。
C.J.に惹かれるのは、彼女のプロとしての能力の高さの他に、このやさしさであるように思う。

そしてそれをわかっているからこそ、ダニーもC.J.に気持ちを惹かれるのだ。ダニーもプロだ。
通常なら情報のリークを断ることはない。だが、だからこそ惚れた彼女を利用したくはない。
C.J.の様子がいつもと違うと気付き、彼女がとてつもない過ちを犯す前に止めることを選んだ。
そしてその理由は、"Cause 20 minutes from now you're gonna remember
you're a professional and you're not gonna like me anymore."

(20分もすれば、君は自分がプロだということを思い出して、僕のことを好きではなくなるから)

この二人の関係は本当に危うい橋の上に成り立っていて、見ていて何とも切ない気持ちになる。
報道官とホワイトハウス付きの記者。現代のロミオとジュリエットにも近い。

サムは基本的に人当たりもよく、やさしい人間だ。その彼だって、牙をむくときがある。
それはサムにとって大切な何か(人)を不当に傷つけられたとき。そして相手が自らの良心に、
恥じるようなことをしたときだ。このエピ以外で印象に残っているのは、前回の召喚先でのことと、
S2でマイアミのカリー…じゃなくてエインズリー(エミリー・プロクター)が出てきたときのこと。
だがどちらも怒るのも仕方ないという時ばかりだ。今回は相手がレオであったということではなく、
絶対的機密事項であるはずの人事情報、それどころか個人情報を、敵対政権に渡すなんて、
たとえそれが本人の正義感から出た行為であっても、許される話ではない。

レオはつらい境遇を乗り越えてきたからか、死刑執行命令書にサインした人物にさえ寛大だ。
カレン・ラーソンはレオと直接話して、自分の思い込みが間違っていたことに気付いたようだ。
思い込みって恐ろしいもので、こうだと思い込んでしまったが最後、辻褄の合わないことまで、
人間はきれいに自分仕様に編集してしまう。思い込みでそのまま行動をする前に、一息ついて、
果たして自分がこうだと思うことが、本当に正しいのかどうかを振り返る癖をつけたいと思った。
その利己的な行為が、他人を傷つけてしまう前に。それが大人としての責任というものだろう。

大統領がランディンハムさんにバナナのお預けを食って、不満そうな姿がかわいかったです。

tag : ザ・ホワイトハウス

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