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ザ・ホワイトハウス2 第22話 決断の時

The West Wing 2 #22 Two Cathedrals
Directed by Thomas Schlamme
"You stuck your hands in your pockets. You looked away and smiled.
That means you made up your mind."




水曜の朝、バートレットの病気に関するリークが始まる。ハイチの騒動もおさまらないまま、
ホワイトハウスでは激動の一日が始まる。シチュエーションルームではハイチについて、
対応策を練らなければならず、一方フロリダからサウス・カロライナに向かって、
トロピカルストームが発生していると言う。季節はずれの嵐は猛威を振るっていた。
バートレットはランディンハムさんの死を、まだ受け容れられないままに、
彼女に出会ったばかりの、学生時代を思い出す。ランディンハムさんの葬儀が、
大聖堂で始まろうとしていた…。

わたしの個人的意見では(S4までで)ベストシーズンと言えるS2の最終話。
素晴らしいエピソードが多いS2の中でも、その構成と映像のダイナミックさでは、
一番ではないだろうか。前回新車で思わぬ事故に遭ってしまったランディンハムさんと、
ジェドの今まで語られなかった過去が今回明らかになる。そしてそこでは、
ジェドと父親の確執も語られる。父親を間において、息子とそのアシスタントという、
直接の関係にはなかった二人が、友情をあたためていった姿が垣間見えるのだ。
デロレスがジェドにとって、どれだけ大切な女性であったかということが。

彼女はその昔、まだジェドが若かった頃から彼の資質を知っていた。
彼がいかに頭がよく、公正で、勇敢な素晴らしい若者であったか。それでもまだ、
父親に反発を抱きつつも頭が上がらず、その本来の資質を開花しきれずにいるジェドを、
歯がゆく思うデロレスは、朗らかに彼に語りかける。
"Why do you talk to me like this?"(なぜこんなふうに僕に話し掛けるのさ?)
というジェドに、デロレスはこう答える。
"'Cause you've never had a big sister and you need one."
(あなたにはお姉さんがいなくて、(背中を押してくれる姉の存在を)必要としてるからよ)

ジェドが大統領になった今も、デロレスはジェドの心の姉でありつづけた。

彼を取り巻く過酷な状況の中、病気のことも隠せなくなり、大統領となった今も、
バートレットの心には学生時代のシャイなジェドがいる。そしてそのジェドは、
ついてしまった嘘について、ランディンハムさんの赦しと発破を必要としていた。
だが彼女は夢のように消えてしまった…。若かった頃から60代になった今でも、
ずっと心の支えであったデロレスを失ったジェドは、急に弱気になってしまう。
病気は悪化している。大陪審での諮問も避けられないし、スタッフたちにも
嘘をつき、迷惑をかけてしまった。国民の謗りも受ける。妻のアビーとも険悪だ。
それでもまだ、自分は闘えるだろうか?

神に対する怒りを否定できず、静かな炎を燃やすジェド。
そして亡くなって尚、最後に彼の背を押すのは、やはりデロレスだった。
"God doesn't make cars crash, and you know it. Stop using me
as an excuse."
(神が事故を起こしたわけではないのだとおわかりでしょ。
わたしを言い訳にするのはやめていただきたいわ)
と静かに告げる。
"You know, if you don't want to run again, I respect that. But if you
don't run 'cause you think it's gonna be too hard or you think you're
gonna lose... well, God, Jed, I don't even want to know you."

(もし再選に出たくないと言うのなら、その意見は尊重します。でももし出ないのが、
大変すぎるからとか、負けるかもしれないからという理由なら…、あなたを軽蔑するわ)


嵐の中、やっとジェドは自分の本心に気がつく。本当に自分が望んでいるものとは。
名誉でも金でもない。自分の信念を貫くこと。
C.J.に紹介され、演壇に立つジェドの表情は、すがすがしかった。
新たなる闘いが始まるのだ。そしてそれは苦しいものになる。それでも負けはしないと。

唯一残念だったのは、吹替版のシナリオ。ランディンハムさんの指摘によって、
彼の心にある想いは当然に視聴者はわかっているわけですが、モニターを見つめる
レオの原語の台詞が"Watch this."(おい、(大統領を)みろ)となっていて、
レオを含めたスタッフたちもバートレットの癖を知っているというのがわかるのだが、
吹替版の台詞がダイレクトに「やるぞ」になっているのがもったいない感じかな。
エンディングではDire StraitsBrothers in Armsが感動的に盛り上げています。
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tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス2 第21話 突然の悲劇

The West Wing 2 #21 18th and Potomac 
Directed by Robert Berlinger
"You know, I could beat you up anytime I want, sir."



大統領の病気について、いつ公表するかを地下にこもって考えるスタッフたち。
木曜の夜は視聴率が上がるため取れず、水曜の夜、30分の生放送枠を取ることに。
ランディンハムさんは初めての新車を購入するのだが、大統領もチャーリーも、
あれをつけろ、これを買えとうるさい。ジョーイはケニーとホワイトハウスに合流、
ミシガン州の州知事という設定で行った世論調査の結果を持ってやってくる。
大統領のケースと同じとは言えないが、参考となるはずのデータはシビアなものだった。
病気を公にする心を決めた大統領は、新車を取りに行くランディンハムさんに、
戻ってきたら話したいことがあると告げるのだが…。

いよいよシーズン2も大詰め。バートレットやスタッフを取り巻く状況は、
めまぐるしく変化しつづけ、刻一刻と彼らを追い詰めてゆく。
ソーキンが、S2ではバートレットを精神的に徹底的に追い詰めたかったと言う、
まさにがけっぷちの状況。その中にあってもまだ、バートレットの口からは、
再出馬に関する言葉は聞かれない。バートレットが嘘をついていたという、
ショックもあいまって、レオをのぞくスタッフたちは苛立ちを隠せない。

しかし、大統領が危機にあるからと言って、けして政局は待ってくれない。
記者会見のことも煮詰めなくてはいけないのに、ハイチでの暴動が起きる。
もちろんこれまでにも、こんなことは何度もあったはずだ。どうにもできないこと、
自分の力の及ばないことに打ちのめされたことは、何度も経験している。
それでも、何度も転んだからと言って、次に転ぶときに痛くなくなることはない。
そして今回に関して言えば、バートレットは心の支えを一番必要としていた。

まだ彼が青年だった頃から知っている、姉のような存在であるランディンハムさん。
今ではバートレットは大統領で、ランディンハムさんはそのアシスタント。
でもふたりの間に培った絆は消えていない。今でもランディンハムさんは、
いざと言うときのジェドの心の鼎となりうる存在。事情があったから、
彼女には告げられずにいたけれど、本当ならばスタッフよりも先に、
ランディンハムさんに病気のことを話したかったことだろう。その秘密を、
やっと告げる覚悟を決めた途端に、彼女はいなくなってしまった。
ジェドを一人残して…。

ランディンハムさんが車をとりに行く直前まで、スタッフや大統領たちと、
かわされた新車に関する話が心を和ませる。政府の職員であるからには、
高潔でなくてはならないと、値引きすら受けようとしないランディンハムさん。
そんな彼女の初めての贅沢、初めての新車の購入に、神は思わぬ結末を用意した。
もう十分な試練を与えられたと思っていたのに、まだ残りがあった。
悲しい報せを聞かされたレオが、ドア越しにバートレットを見つめる表情が、
ガラスの歪み以上に歪んで見えた。なぜ、今? なぜ、彼女が?

次回、シーズンファイナルで、バートレットが神にそう問い掛ける。
S2最終回は、荘厳な雰囲気の中、おごそかに展開していきます。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス2 第20話 転落の予感

The West Wing 2 
#20 The Fall's Gonna Kill You
 Directed by Christopher Misiano
"The sky is falling down."




大統領の病気のことを知らされたC.J.は、法律顧問室に呼ばれる。
バビッシュに厳しく追及された彼女は、大統領が秘密にしていたことに対する怒りを、
バビッシュにぶつける。大統領の健康状態について嘘をついたことがあるかという質問に、
何度も何度もあると答えるC.J.。一方アビーは、電話でゾーイの健康診断書の話を
レオから聞かされ、バートレットからは一言もなかったことに腹を立てる。
今後の対策を練るため、ジョシュとトビーは州知事をモデルとした架空の世論調査を、
ジョーイに頼むことにするのだが…。

初登場の迫力もそのままに、バビッシュは大統領のスタッフたちを、
容赦なく問い詰める。冒頭ではC.J.とバビッシュの対決が描かれているが、
その前にはジョシュ、トビー、レオそれぞれとの対話が持たれたのが伺える。
6時間前にバートレットの病気のことを知らされたばかりと言うC.J.は、
突然のことにショックを隠し切れない。大統領が自分(たち)に秘密にしていたこと、
そして報道官である彼女よりも前に、何人もの人間が真実を告げられていたことの、
両方に腹立ちを覚えている彼女は、果敢にもバビッシュに噛み付く。

もちろん怒りを覚えているのは、C.J.ひとりではない。大統領執務室で、
トビーがバートレットに怒鳴ったように、ジョシュにもそのステージはあったはず。
そして任についてすぐのバビッシュも、同じように腹が立っている。
でも子供ではないのだから、その個人的な怒りは超えて、バートレット大統領と、
バートレット政権を救う手立てを考えねばならない。火急のときである今、
怒るより他になすべきことは、山ほどあるのだから。

ジェドが再選を心に決めていると思い、すでにやや険悪な状態になっていた、
アビーとジェド。旅先にあって、ジェドの危機であるのにもかかわらず、
ジェド本人からそのことについての話がなかったことに、腹を立てるアビー。
本人は説明をすることを拒んだが、なぜその話を電話でしなかったかと言えば、
今回のゾーイの書類をアビーがサインしていたからではないかと思われる。
顔の見えないところでの喧嘩は危険だ。電話でお互いに責めあうようなことに、
ジェドはなりたくなかったのではないかと思う。もうすでに済んでしまったことで、
声を張り上げたところで、今更どうにもならないことがわかっているから。

ジェドがバビッシュに厳しく責め立てられた以上に、アビーはバビッシュに
責められることになる。なんの気なしにサインしてしまった健康診断書が、
愛する夫の喉もとにナイフを突きつけることになってしまったとは、
アビーは思ってもいなかった。サインをしたのが自分だと聞かされてもなお、
それの持つ重大な意味に、まだ彼女は気がついていなかった。
S1-17「匿名情報」でもアマチュアと言われたアビーだが、
ここでもその弱みを見せることになる。ギクシャクした状態のままで、
ふたりは目の前に迫る危機をどのように乗り越えていくのだろうか。

原題にある有名な台詞、"The fall's gonna kill you."
明日に向って撃て!」のブッチとサンダンスを引き合いに出したように、
バートレットとスタッフたちは今、絶体絶命のピンチを迎えている。
この状態にあってなお、大統領の再出馬の意思は固まらず、
スタッフたちは右往左往するばかり。行くも地獄、帰るも地獄のなか、
進むべき道はどこにあるのか。バートレットは今、断崖に立たされている。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス2 第19話 嵐の前夜

The West Wing 2 #19 Bad Moon Rising Directed by Bill Johnson
"This is small potatoes. I want to know when the big potatoes come, are we
up for it?"



多発性硬化症について、これまで大統領が秘密にしていたことが、どのような問題になるか、
法律顧問室の弁護士、オリバー・バビッシュ(オリバー・プラット)に相談しに行く。
トビーを含めた16人の秘密を知る人間が、法的責任を問われるか、バビッシュに訊く。
事情を詳細に聞き出したバビッシュは、詐欺師のように狡猾に事実を隠し通したと、
大統領に言うのだが、大学のアプリケーションをそろえようとしていたチャーリーが、
ゾーイの大学の入学申請書類に、家族の病歴を書く健康診断書があったのではと気付く。
それを聞いたレオは、ジョージタウン大学から書類を取り寄せるのだが…。

これまで静かに保たれていた秘密が、表に出るときが近づいてきた。
悪いことと言うのは重なるもので、ここまで秘密にしてこれたことが、
不思議に思えるくらい、危険な綱渡りが始まることになる。

知らぬ間にライオネル・トリビーは辞職していたのか。エインズリーのことも、
彼女の根性を知って、それなりに気に入ってきてるかと思ったのだが、
以前エインズリーが言ったように、変えようと思ってホワイトハウスにきたのに、
大統領が受け容れないのでは、自分がきた意味がないと思って去ったのだろうか。
新しい法律顧問室の主任弁護士はオリバー・バビッシュ。ティザーでの、
おじいちゃんから受け継いだと言う木槌を使ってのパフォーマンスは、圧巻の一言。
あんなのを見せられたら、バートレットでなくてもびびってしまいそう。

トリビーもクリケットバットを振り回しての初登場シーンは怖かったけど、
バビッシュの怖さと言うのは、またちょっと別のもののように見えた。
彼が容赦なくバートレットを問い詰めるシーンは、正に真剣勝負で、
実際に大陪審に召喚されたら、それよりもきついやり取りが待っていると
わかっていても、何度も喉もとに刃をつきつけられるような鋭い舌鋒は、
切れ味抜群だ。自分のしてきたことの軽率さを今更ながらに悟ったバートレットは、
真実の痛みに、どうしても不機嫌になるのを隠せない。そして今もって、
まだ再選へと踏み切れない彼の心の揺れに、現実はなお彼を追い詰めてゆく。

S2-1「正義は死なない(前編)」で、サムが法律事務所を辞める前に、
取り掛かっていたオイルタンカーが座礁した。あのときサムは、たとえ座礁しても、
クライアントに被害が降りかからないように、クライアントにとってのいい契約を
作成するのだが、持ち前の正義感が頭をもたげ、もう少しお金を出して、
きちんとした船を買ったほうがいいと提案する。もちろんクライアントは、
そんな意見を望んではおらず、ジョシュが本物を見つけたと迎えにきたこともあり、
半ば家出同然にサムは事務所を辞めてしまうのだが、サムの清冽な心は、
自分がそんな契約を作ってしまったと言う事実に痛むのだ。

今までずっと黙っていたけれど、バートレットの真実を知っていたチャーリー。
敬愛する大統領を守るため、ずっとそばに控えてきた。そしてそのことを、
バートレット自身もよくわかっている。彼がチャーリーに言った言葉。
その温かさと厳しさには胸が詰まる。
"I'm confident in your loyalty to me. I'm confident in your love
for me. If you lie to protect me, if you lie just once, if you lie
just a little, if you lie 'cause you can't stand what's happening
to me and the people making it happen, if you ever, ever lie,
you're finished with me."

(きみのわたしに対する忠誠を、そしてわたしに対する愛を信じている。
もしわたしを守るために一度嘘をついたら、それがほんの少しでも、
わたしに対して怒っていることが気に入らなくて、たった一度でも嘘をついたら、
わたしたちの仲は終わりだ)


お互いに父のように、息子のように、心で結ばれた絆がここに光っている。
"Is there anything you need?"(他に何かありますか)と訊いたチャーリーに、
"I need you to go to law school and graduate as soon as humanly
possible."

(ロースクールに行って、できるだけ早く卒業してくれ)
と答えるバートレット。
立ち込める暗雲に、立ち向かわねばならないときは迫っている。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス2 第18話 17人目の男

The West Wing 2 #18 17 People Directed by Alex Graves
"I started working for you in February. This is April, and you're an idiot."



トビーはホインズの動きに腑に落ちないものを感じていた。6日間考えを重ね、
ついにトビーは1つの結論にたどり着く。ホインズは6年後の大統領選に、
大統領候補として出馬しようとしている。そのことに思い当たったトビーは、
レオに問いただすが、お茶を濁されて終わってしまう。トビーが気付いたことに
気付いたレオは、大統領にもう病気のことを秘密にはしておけないと告げる。
病気のことを知っているのは、スタッフの中ではレオだけ。みんな大統領は、
再選に乗り出すと信じている。大統領はトビーに話をするのだが…。

バートレットの大統領出馬戦のキャンペーン中、レオに声をかけられたジョシュが、
本物を見つけたと思った(S2-1)
遊説の地がナシュアだった。その土地でホインズが、
次期大統領選のための準備をしていると言うところに、因縁を感じる。
ハーツフィールズ・ランディングじゃないが、大統領選にとっては大事な地なのかも?
アメリカの大統領選挙について詳しくは知らないので、わからないのが残念です。
あるいはただ単にバートレットの故郷、ニュー・ハンプシャーだという理由かも。

ホワイトハウスのシニアスタッフたちはみんな優秀で頭のいい人たちだけど、
中でもトビーの頭の回転が早いことを、今回のエピソードは物語っていると思う。
C.J.もサムもジョシュも、ホインズが前回騒動を治めるのに一役買ったことについて、
特に思いをめぐらすことはなかったが、トビーだけはその「不自然さ」を感じ、
そこから導き出される結論がなんなのかを、冷静にたどることができたようだ。
病気のことは知らなくても、ジェド・バートレットは再選に乗り出さないと、
ホインズが確信している理由が何かあるはずだと、トビーは推測する。

バートレットから秘密を告げられたとき、トビーはショックで言葉を失う。
普段はシャープなユーモアで武装しているのに、何かあるだろうと思っていても、
こういう話ではなかったようだ。信頼を裏切られたと言う思いもあり、
再選にかける思いをレオと語り合ったあとだけに、そのショックを隠せない。
それでもレオは言う。"He's gonna run!"(彼は出馬する)と。
なぜならジェドはエンジンがかかるまでに時間がかかる人だから。
ここで大統領は、岐路に立ったことになる。まだ行く道は決めていないけれど、
決断までに残された時間はそうない。

ジョシュがドナに花束をプレゼント。でもドナはそれが気に入らない。
確かにわざわざ昔の彼のことを持ち出して、みんなの前で言うのは意地悪だけど、
でもそれもジョシュのねじれたユーモアのひとつ。そして文句を言ってはいても、
ドナも本当はそのことをわかっている。だけどやっぱり思い出すのはつらいから、
やめてほしいという気持ちもわかる。大切なのは、ドナが戻ってきたってこと。
"What I remember is that you took me back when you had
absolutely no reason to trust me again."
(わたしが覚えているのは、
あなたがもう私を信用できなくても無理ないのに、黙って受け容れてくれたこと)


"If you were in an accident, I wouldn't stop for a beer."
(もしきみが事故にあったりしたら、僕はビールなんか飲んだりしない)

"If you were in an accident, I wouldn't stop for red lights."
(もしあなたが事故にあったなら、わたしは赤信号で止まったりしない)

お互いに文句を言い合いはしても、深い信頼と愛情で結ばれてるふたりですよね。
やっぱりジョシュの補佐は、ドナでないと。

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス2 第17話 愛する者のために

The West Wing 2 #17 The Stackhouse Filibuster 
Directed by Bryan Gordon
"In the mean time, I say, pizza for everybody! Who's with me? Excellent!"



C.J.のお父さんの70歳の誕生日、スタッフたちはそれぞれの予定を抱えていたが、
帰宅できないでいた。78歳のスタックハウス上院議員(ジョージ・クー)が、
議事進行妨害を行っているからだった。家族健康推進法案の成立を前に控え、
スタックハウスはジョシュに自閉症の研究にも予算をあててほしいと願い出ていたが、
成立がほぼ確定していることもあり、ジョシュは冷たく断る。その場でスタックハウスは、
何をしてでも法案の成立を妨げると言うのだが、ジョシュは本気には取らずにいた。
ところが現在、スタックハウスは老齢を押して、必死で議事進行妨害を行っている。
果たして彼の真意はどこにあるのか…。

本当は「ザ・ユニット」の記事を上げる予定でしたが、前の記事で書いた通り、
みそこねてしまったので、代わりに今日も「ザ・ホワイトハウス」の記事を。
「ザ・ユニット」の20話については、土曜日視聴後に上げる予定です。

S2のお気に入りエピのうちの1つ。登場人物ひとりひとりの愛が輝く、
心温まるエピソードだ。S1-22「凶弾」でも同じような手法がとられていたが、
今起きている出来事(議事進行妨害)から始まり、そこに至るまでの過程が、
時間軸を逆にして映され、現在と交錯する。そして物語の最後の最後で、
スタックハウス上院議員が命をかけてしようとしていることの意味がわかると、
込み上げてくるもので胸が熱くなる。大統領やスタッフたちと一緒になって、
思わずテレビの前でこぶしに汗を握りしめて祈るような気持ちになった。
この辺のエモーションの高め方が、ソーキンは本当にうまいと思う。

スタッフ同様に、なぜ突然この議事進行妨害が起きたのか、視聴者はわからず、
混乱の中でスタックハウスがエビ料理のレシピを読みつづけるのを耳にする。
議事堂で料理のレシピやトランプゲームのルールをただ読み上げることが、
なぜ許されるのか? そしてその意味はなんなのか? 魅力的な謎とは、
先を知りたい気持ちをかき立てる。帰りたいと言う欲求を別にしても、
そのミステリーはスタッフたちをも巻き込んだようで、その謎を解いたのは、
ドナだった。そして彼を助ける手段を思いついたのも。

"Don't ever, ever underestimate the will of a grandfather."
(祖父の意思(の強さ)というものをけして軽んじるんじゃないぞ)

バートレットが言う通り、スタックハウスの熱い気持ちに賛同する議員が、
次から次へと現れる。こういうことがあるからこそ、ハードな仕事でも、
がんばっていこうと思えるのだろう。この日、ホワイトハウスには、
天使の奇跡が舞い降りたと言っていい。素敵な瞬間でした。

今回、C.J.がちょっと大変なことに巻き込まれ(?)ます。
去年カイロに行った折にもらったお土産の、猫のセラミック像についてです。
ハッサン・アリがホワイトハウスを訊ねてくるので、お土産でもらった像を、
飾りたいと言うのだが、それを渡されたC.J.は像を割ってしまったというのだ。
共犯者を求めてドナに話をするC.J.だが、いいアイデアは浮かばない。
結局接着剤でくっつけて、進呈することに。大統領にそのことを告げるのに、
聞こえてないときを狙って、そっと告白するC.J.がキュートでした。

ホワイトハウスのキッチンにフランス料理を食べにきた大統領とレオも秀逸。
任期のことで相談したかったバートレットは、話を聞いてくれないレオに、
ちょっとした愚痴をこぼします。]その様子がまるで倦怠期の夫婦みたい!
"I just feel like we don't talk anymore."
(最近わたしたちはあまり話をしなくなったと思うんだ)
というジェドの言葉に、
電話に気をとられて、話を聞いてなかったレオが何だと問うと、
"...See you're not even listening."(ほらね、話を聞いてもいない)という答え。
ジェドが放っておかれた奥様で、レオが仕事に忙しい旦那さんといった風情。

"I'm just saying we work all day, and then the day's over, and we
go out to dinner and you're still working, and you know,
I'm sitting here. No time to talk."

(一日中仕事をして、一日が終わって、食事にきたのに、まだ働いてる。
わたしはここに座っているのに、話をする時間もないなんて)
と拗ねる大統領。
アビーとの食事だと思って、ムードのある食卓にされたせいでしょうか。
でも忙しかった一日の終わりには、ご褒美がありました。

ホインズのことを含め、病気のこともあるし、再選にはまだ多くの問題があるけれど、
今日の勝利を喜びたい。そんなホワイトハウスの一日でした。

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ザ・ホワイトハウス2 第16話 父への思い

The West Wing 2 
#16 Somebody's Going to Emergency, Somebody's Going to Jail
 
Directed by Jessica Yu
"Sam, I don't know if this is the best time to tell you, but according to C.J.,
I wouldn't be so sure about longitude and latitude."



サムは父親が28年間ものあいだ、ある女性と不倫関係にあったことを知り、
傷ついていた。金曜日レオが早朝に出勤すると、家に帰らずにソファで寝ている
サムを見つけ、帰るように言うのだが、大統領恩赦の候補者を決めるために、
帰ることはできないとサムは言う。その日はレオのチーズの日だった。
例によって色々なアサインメントを回されたスタッフたちは、やる気がない。
そこにステファニー・ゴールト(ジョリー・ジェンキンス)というドナの友人が、
サムを訪ねてやってくる。彼女はもうすぐ亡くなるという父の希望のために、
祖父の死後恩赦を頼みにやってきたのだが…。

前回に引き続き、今回もゲストスターが。
トビーを警護する警官の役で「Nip/Tuck」のリズことローマ・マフィアのご登場。
結構前のせいか、今よりもスリムな印象。でも姐御な雰囲気はそのまま。
彼女にかかっては、トビーでさえも坊やです。世慣れた姐さんと言う感じで、
なかなかよかったですね。
liz.jpg

さて、今年(S2)もチーズの日だ。みんな嫌がってはいるけれど、ドナの言う通り、
意外と気分転換にもなるし、面倒ではあっても、楽しいかもしれないと思う。
今回のエピは、ちょっと苦いテイストも混じってはいるものの、チーズの日のエピは、
基本的に好きなものだ。アンドリュー・ジャクソンについてのスピーチも、
みんなに嫌がられているのに、止められても気にもせずに毎年必ずくり返すレオ。
みなのため息をマーガレットに向けようとしているのも、おかしかった。
マーガレットはドナほど画面に映らないけれど、おもしろいキャラクターで好きだ。

去年はC.J.が狼のプルーイーの話に食いついて、みんなに宣伝していたが、
今年もすっかり話に呑まれた様子。平等社会における世界地図の話は、
実際(これが実在の団体かどうかはわからないのだが)結構おもしろかった。
今まであなたが知っている世界の形が、実際には違うんだと言われても、
あまりに唐突すぎて、理解ができない。そして彼らの作った新しい地図を見せられ、
思わず食い入るように(C.J.と一緒になって)見てしまった。
最初のうちは馬鹿にしていたジョシュでさえ、すっかり入り込んでいる始末。

"Relative size is one thing, but you're telling me that Germany isn't
where we think it is?"
(サイズが違うのはともかくとして、ドイツは
僕らが思っている場所にないって言うわけ?)

と抗議の声を上げるジョシュ。それを受けて答えるファロー教授の、
"Nothing's where you think it is."(あなたの思う場所にあるものなんて
ひとつもありませんよ)
と言う言葉に、乗り出してしまうふたりの様子がおかしい。
今まで見たこともない形の世界地図が、世界の本来あるべき姿なのだそう。
真偽はともかくとして、彼らの話はとても興味深く、おもしろかった。

ドナの友人、ステファニーのために恩赦を取り付けようと駆け回るサムだが、
無実と思われたダニエル・ゴールトは、スパイだと言うことがわかってしまう。
無実を信じるステファニーのために恩赦を得て、彼女と死期の近い彼女の父が、
喜ぶ姿を見ることで、父に裏切られた自分の痛みを鎮めるための、
代替行為にしようとしていたのだろうが、ダニエルも嘘をついていたことを知り、
さらに傷つくサム。まだ治っていない傷口にさらにナイフを刺し込まれ、
その痛みのあまり、凶暴になっているサムだが、最後のところで踏みとどまる。
自分がつらいからと言って、他の人まで不要に傷つけてはいけない。
サムの良心とやさしさを感じる一瞬でした。

原題ともなっているドン・ヘンリーNew York Minuteは好きな歌です。
サムの心情にもマッチしていたと思います。
ドン・ヘンリーバージョンとイーグルスバージョン
  

都合により、第15話「リア王の娘」は「プリズン・ブレイク」カテゴリに入っています。
ザ・ホワイトハウス2 第15話 「リア王の娘」はこちら

tag : ザ・ホワイトハウス

ザ・ホワイトハウス2 第14話 麻薬戦争

The West Wing 2 #14 The War at Home 
Directed by Christopher Misiano
"They won't let me smoke inside but you can pee in Leo's closet."



一般教書演説から3時間、コロンビアで拉致された麻薬捜査官たちの救出プランを、
大統領たちは練っていた。待つべきだと言う助言を受けるも、バートレットは
救出作戦の開始を決定する。C.J.は17年前の問題を掘り返されたスローン警官に、
翌朝のキャピタルビートで独占インタビューを受けるように依頼をする。
世論調査の途中でなった停電はまだ復旧しておらず、ジョーイの提案により、
結局翌日もう一度調査をやり直すことにする。アビーはまだ腹を立てており、
大統領は話をしようと言うのだが、彼女は取り付く島もない…。

エインズリーの初出勤の日、レオは政治家だから嘘をつくと言ったが、
今回バートレットは、政治家だから再選を目指すと言った。だが実際は、
政治家だからと言うより、男だからなのかなと思った。
"A man has got to do what a man has got to do."という感じなのかと。
男と生まれ、そして政治家と、大統領となったからには再選を目指したい。
まだバートレットの心は100パーセントは決まりきっていないと思うが、
それでも8割方は決まっているはず。そしてそれを感じているからこそ、
アビーも腹を立てているのだ。その2割にかけて、やめさせられないかと
はかない希望を抱いている。

慌しい中で下した決断には、苦い結末が待っていた。情報を操られ、
救助に向かったはずのブラックホークが撃ち落とされ、さらなる数の被害者が。
そのニュースを聞いたあと、顔色を失ってポーチに出たバートレットが、
レオだけにぶちまけた本音の苦悩。割れた声の間から、バートレット自身の
血が滲んでいるように、悲しみと痛みがもれていた。そしてバートレットは、
"You've really got to ask yourself what's the point in being a
Super Power anymore."
と、軍医のモリスを失ったときと同じ内容の質問を、
レオに投げかける。亡くなった兵士たちの遺体を空港で出迎えるバートレットの、
痛みを押し隠した表情が切ない。

ジェドとアビーの関係がぎすぎすしている中で、バートレットのふたりの秘書、
チャーリーとランディンハムさんの二人の会話はほほえましい。
アビーの書いた500ドルの小切手が換金されていないことが前回わかったが、
その謎を解いたチャーリーの得意げな顔と、それを見守るランディンハムさんの、
やさしい表情に心温まる。小切手の宛先を聞いたランディンハムさんは、
なぜ監禁されてないかすぐにわかるが、それを聞いたチャーリーはこう言う。
"I just think you solved it fast because I loosened the ketchup
bottle up for you."
(すぐに謎が解けたのは、僕がヒントを上げたからでしょ?)

「そうね」と微笑むランディンハムさん。本当のおばあちゃんと孫みたいだ。

エインズリーは前日の悪夢のような大統領との初対面の名誉挽回をするべく、
サムに大統領ともう一度会って話をする機会を設けてくれるよう頼む。
うまく行かないことは重なるもので、せっかくのチャンスだったのに、
またエインズリーは失敗してしまう。落ち込むエインズリーの顔を見て、
大統領はやさしく声をかける。チャーリーがホワイトハウスにきたときもだが、
こういうときのバートレットのやさしさが好きだ。その言葉を聞いて、
がちがちだったエインズリーの表情がほぐれていくのだ。これでお父さんも、
大丈夫かな?

ドナとジョシュとジョーイ(とケニー)。実際のところ、本人たちは否定するだろうが、
ジョシュとドナはお互いのことが好きでたまらないのだと思う。ただお互いに、
そういう関係になって、それが壊れたらと思うと、仕事のこともあるし、
怖くて一歩が踏み出せないのだと思う。外から見れば明白なことでも、
中心にいるとわからないこともある。台風の目にいるようなものかな?

"If you polled a hundred Donnas and asked them if they think
we should go out, you'd get a high positive response. But,
the poll wouldn't tell you it's because she likes you.
And she knows it's beginning to show and she needs to
cover herself with misdirection."
(もし100人のドナを集めて、
わたしたちが付き合うべきかと聞いたら、かなり肯定的な答えが出るわ。
でもその数字は、彼女があなたを好きで、それが見え始めてきているから、
そうすることでごまかそうとしているってことを教えてはくれないわ)

いつか(S5~7の間で)この二人の関係が一歩進むことがあるのかしら。
あってほしいなと心から思うのですが。

都合により、第15話「リア王の娘」は「プリズン・ブレイク」カテゴリに入っています。
ザ・ホワイトハウス2 第15話 「リア王の娘」はこちら

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ザ・ホワイトハウス2 第13話 ファーストレディーの憂うつ

The West Wing 2 #13 Bartlet's Third State of the Union 
Directed by Christopher Misiano
"Mr. Speaker... The President of the United States!"



バートレット大統領の3回目の一般教書演説が行われた。サムとトビーのスピーチは、
素晴らしい喝采を浴びる。ぎりぎりまでサムは修正を加えており、最後の最後で、
ある交換条件で支持を得られることがわかり、もともとのスピーチと変更していた。
演説を受けて、ジョシュはジョーイの助けを借りて、世論調査を行うことに。
ある5区の数字が気になり、ジョシュはジョーイを急かすのだが、停電になってしまう。
ドナはぴりぴりするジョシュに、ジョーイをデートに誘えとけしかけるのだが…。

今回のティザーの荘厳な空気は必見。
本当に自分がエドやラリー(サムやC.J.ではありえないから)になった気分で、
ホワイトハウススタッフとして、大切な一般教書演説を控えてる気分になる。
最後の最後、ぎりぎりまで情熱を込めてスピーチの推敲を重ねるサムとトビー。
細かな言い回しまで磨き込んで、最高の演説を作り上げる。議場の外で待つ、
大統領とスタッフたち。カメラは議場のほうを向いていて、バートレットの視線で、
その空気を味わうことができる。そしてページトップに載せた、議長への紹介を受け、
議場への扉が開く…。メインタイトルに入るまでの刹那、胸が高鳴った。

「キャピタルビート」の中で言われているように、バートレット(マーティン)の演説は、
本当に素晴らしい。スピーチの内容だけではなく、その抑揚のつけ方と言うか、
心を揺さぶる力に満ちている。その波の中に飛び込んで、歓声を上げたくなるのだ。
正にリーダーとしての資質と言うか、パブリックスピーカーとしての、
類稀なる資質だろう。彼の言葉の持つ説得力に、ねじ伏せられてしまうのだ。
その勝利の美酒に、ホワイトハウス中が酔っていた。

アビーの登場も久しぶり。今回、S1-12「明かされた秘密」で提示された、
大統領の多発性硬化症の問題が出てくる。これまでバートレットの再選については、
S2-11「朝食会の誤算」において、密かに結成された再選委員会(?)以外は、
語られてきていなかったが、その謎もここで明かされる。ジェドとアビーは、
病気のことを秘密にする代わりに、1期だけしか大統領の職を務めないと、
約束を交わしていた。若者でもかなりハードな仕事で、病気を抱えた、
若くない身では、どれほどの負担がかかるかわからないので、アビーの不安も、
無理もないことだと思う。

スローン警官(リチャード・リール)について。17年前のことなのに、
それも無実だったのに、プレスの情報網って、本当にすごいと思う。
ただ、あまりに昔すぎて、真実を掘り起こすのが難しかったのが問題だ。
きちんと話を聞いてみれば、仕方のないことだったのだとわかるけれど、
過剰暴力で訴えられたことがあるという、事実だけを聞いたなら、
確かに眼鏡は曇ってしまう。C.J.の言う通り、真実を述べる機会が、
訪れたのは却ってよかったのかもしれない。

世論調査に神経質になるジョシュ。そしてそのジョシュを見て、
イライラするドナ。久しぶりに現れたジョーイをデートに誘うべきだと、
ドナは執拗にジョシュに言いつづける。彼女の気持ちは明かされないまま。
ジョシュだけはその理由がわからず、不思議がるけれど、同性である、
ジョーイはその理由にちゃんと気付いている。それが明かされるのは次回のこと。

エインズリーもいつものちょっと天然ぽいところを見せていた。
3ヶ月もたつのに、まだ大統領と会ったことがなかったとは、意外だった。
自分のオフィスで酔っ払って、歌いながら踊っている彼女はかわいすぎる。
大統領の成功にも、自分自身の成功にも気分をよくして、ご機嫌でいたのに、
一瞬で酔いが醒めた様子さえも、キュートだった。せっかくの勝利の夜が、
サムのせいで(と言っていいだろう)台無し…ね。

コロンビアでの麻薬捜査官の拉致が発生し、停電も復旧しないまま、
日付が変わる。事件はそのまま、次回へと続きます。

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ザ・ホワイトハウス2 第12話 仲間はずれ

The West Wing 2 #12 The Drop In Directed by Scott Winant
"You are the Charlie Brown of missile defense. The Pentagon is Lucy."



自衛ミサイルの打ち上げ実験が行われる。レオは今度こそは成功すると言うのだが、
バートレットはうまく行きっこないとレオにこぼす。結局ミサイルは、ターゲットから
137マイルも外れて落ちることに。カンザスシティーに出張していたトビーは、
自分になんの断りもなく環境会議に大統領が出ることになったのがおもしろくない。
サムは空気清浄化運動についてスピーチに盛り込もうと、原稿に全力を注ぐが、
トビーはエコ・テロリズムに対しての批判を入れるべきだと考え、サムには言わず、
大統領にアドリブで一言入れるように提案するのだが…。

ジョン・マーベリー卿の久々のご登場。
ちょうど土曜に放送した「グレイズ・アナトミー」に初登場したところだったので、
いいタイミングだった(何が?)。レオもジョシュも変人だと言って嫌がるけれど、
わたしもドナやC.J.と一緒で、マーベリー卿のことは結構好きだ。
むしろあの変人っぷりがいい。彼のねじれたユーモアとエキセントリックさが、
イギリス英語とあいまって、なんとも言えずチャーミングだと思う。
相変わらずレオのことはジェラルドと呼んでるし。マーベリー卿のほうは、
むしろレオのことを気に入ってるふうなのに、レオがいやいやなのもおかしい。

"It's as if the gods themselves insist that we be not long apart."
(神々は我々が長い間離れ離れにならないように気遣っておられるようだ)

とマーベリー卿が意気揚揚と楽しげに話すのに対して、
"They do seem to strongly insist upon that, yes."
(確かに神々は、強くそのように思っているように見えますね)
と乗り気のない返事。
よく言われるように、レオは国で2番目に力を持っている人物だというのに、
こういうところがキュートだなと思います。

自衛の迎撃ミサイルの実験について、大統領は「ピーナッツ」を引き合いに出したが、
シチュエーションルームでのやり取りを見てると、確かにそんな感じに見える。
137フィート(約42メートル)でもそれなりに離れてると思うのに、
137マイル(約220キロ)なんてお話にもならない。東京から富士山の距離が
約100キロ、その倍以上も離れているんじゃ、ほとんどその役をなしてない。
"When you consider the size of outer space, Leo, that's not so bad."
(宇宙の大きさを考えれば、そんなに悪くないだろう)
と大統領は言うけれど、
とてつもない皮肉だなと思う。

コーネリアス・サイクス(ロッキー・キャロル)について。
虚と実が違うのは、どこの世界でも同じ。虚を操っての商売である政治家は、
そのふれ幅も大きい。大統領が彼のジョークを笑ったのだとしても、
それが政治生命に関わることであるなら、そうと認めることはできない。
それをすべて理解した上で飲み込んでくれた彼は、大人だなと思う。
いつかその実の部分で握手をできる日がくればいいのだが。

今回のサムとトビーの問題は、お互いに1勝1敗ではあるけれど、
ちょっとトビーのやり方はまずかったかなと思う。なぜならサムは、
トビーを裏切るつもりではなかったからだ。結果としてそうなったけれど、
けしてそれを思ってやったことではなかった。逆にトビーのほうは、
わかった上で、どうしても相手に土をつけずにはいられないように見えた。
トビーが怒るのもわかるけど、サムが怒るのはもっとわかる。

"The difference between a good speech and a great speech is the
energy with which the audience comes to their feet at the end."

(いいスピーチと偉大なスピーチの違いは、最後に聴衆を立ち上がらせるかどうか)

とサムが言う通り、全身全霊を傾けて、素晴らしいスピーチを書いたのに、
Drop-inのせいでスピーチのパワーは失われた。
"They're not standing."(誰も立ってない)というサムの顔が切なかった。

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