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加藤健一事務所 第85回公演 「八月のラブソング」

「八月のラブソング」
Do You Turn Somersaults,
based on the play "Old World"
(2013年3月8日~3月24日 下北沢本多劇場)



1968年のある日、港町リガの療養所で主任医師のロディオン(加藤健一)と、
リーダ(戸田恵子)は出会う。リーダは患者だったが、同じ病棟の他の患者から、
苦情が寄せられたため、注意のために呼んだのだったが、彼女は何時間も遅刻して、
休憩中のロディオンのもとを訪れる。ロディオンはリーダに注意をするが、
リーダは屁理屈をつけてはまったく言うことを聞こうとせずに、
二人はお互いにお互いに腹を立てて別れるのだが…。

「審判」以外では、私は加藤さんの事務所の作品でロシア系のものは見たことないかも?
いや、「モスクワからの退却」があったか? いや、あれはタイトルだけだっけ?
とにかくアメリカ作品とも、イギリス作品とも、フランス作品とも雰囲気が違っていて、
ハリウッドの作品になれてしまった人間には、少しもどかしくもあるけど、
でも、子供の恋愛と違って、好きだけで突っ走ることができないというのは、
すごくリアルで、そこにある躊躇と一抹の恐怖、そして切なさがよかったです。

いいもんですね、生きてるって。
人生って素晴らしいわね。


二人の台詞だ。つらいことは生きてる限り絶対にある。
それでも、こうした思いをいつまでも持っていたい。
だって、必ずいいことがあるもの。明日は失敗のない新しい日だし、
いつだって明日は輝いている。

リーダとロディオンの間には明らかにケミストリーがあって、
本人たちにその自覚はないけれど、ほぼ出会ったそのときから、
二人はお互いに恋をしていたと思います。考え方も違う、理解のできない相手。
でも気になる。腹が立つのに、会わずにはいられない。
いらいらするのに、言葉を交わさずにはいられない。

この作品を見ていて、邦画の「」を実は思い出しました。
「F」では私の大好きな女優さん、羽田美智子さんと熊川哲也さんが、
リーダとロディオンのように、ほぼ出会った瞬間から猛烈な恋をする。
でも、二人の暮らす世界は違うし、もう二度と会うことはないという思いもあり、
不毛な議論を戦わせる。でも、お互いに惹かれる気持ちはどうしようもなく、
相手に対する苛立ちは止められないのに、心は相手をただ求める。
リーダとロディオンの関係もそれにすごく似ていて、それはやはり恋、なんでしょうね。

最後、一瞬そんなつらい終わりかたなの?とびっくりしたのですが、
ちゃんとハッピーエンディングでよかったです。

今回、1ヶ月のときを二人と一緒に一気に旅をするのですが、
舞台には珍しく衣装が毎回変わりまして、戸田さんの衣装や靴がどれも、
とても素敵でそれを見ているだけでも楽しかったです。
特にリーダのお気に入りの赤いドレスと、最後の日の紫のドレス、
とても華やかで、戸田さんにお似合いでした。

あと、戸田さんと加藤さんがダンスをするシーンがあって、そこは注目!
加藤さんのぎこちないけれど、かわいらしいダンスも魅力的ですし、
戸田さんの見事なダンスには目が奪われました。
また、この二人の会話がダンスのようで、よかったなと思います。

次回はうれしいことに「モリー先生との火曜日」の再演です。
(前回のレビューはこちら)
今回は高橋さんではなく、加藤さんのご子息、義宗くんとの共演とのことで、
初演のときとは違う雰囲気を味わえるのではないかなと期待しています。

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テーマ : 演劇・劇団 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

お久しぶりです

こんにちは。
ご無沙汰しています。
この舞台のちらし、送られてきたのですが、行けなくて残念です。
その前の「バカのカベ」もチケットを買いながら、体調が悪くていけませんでした。

今年はそろそろ舞台復帰したいと思っています。
次回の「モリー先生との火曜日」、楽しみですね。
息子さんがあの役をやるのですか。
驚きました。
高橋さんでもう一度見たいと思っていましたが、加藤健一さんもやはり息子さんとやってみたいのでしょうね。
ある意味、緊張感があって、いい舞台になるかもしれませんね。

tomatoさんへ

こんにちは。本当にこちらこそご無沙汰してしまってすみません。
私も最近やや忙しくて、チケットをとったものの、あやうく
日にちを間違えてしまうところでした。
「バカのカベ」もおもしろかったですが、個人的には「ラン・フォー・ユア・ワイフ」や「パパ、I Love You!」のほうが好きでしたね。私もああいう作品がそろそろ見たいです。

でも「モリー先生との火曜日」の再演は本当にうれしいです。私も高橋さんが素敵でしたので、「詩人の恋」のように、あの役は高橋さんのあたり役になるかなと思っていたのですが、その違いも含めて楽しみにしたいと思います。

またお話しましょうね~!
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